原文入力:2009-12-04午前08:17:56
現代・起亜車 経総 脱退 本音
制度確定 控え グループ別 利害関係 突出
複数労組猶予‘ハンナラ仲裁=三星案’判断
現代車側 労組専従者賃金 禁止に死活かける
イ・テヒ記者,キム・フェスン記者,イ・ヒョンソプ記者
現代・起亜自動車グループ(現代車グループ)が3日、韓国経営者総協会(経総)脱退を宣言することになったことはいわゆる‘労使関係先進化方案’が確定段階に達するや、利害関係を本音で表わしたものと分析される。
財界関係者は 「現代車グループは‘複数労組許容を3年間猶予する'ことを骨格とするハンナラ党側の仲裁案を事実上‘三星案’として眺めている」と伝えた。韓国労総が党政調と事前調整し、電撃的に複数労組許容猶予を宣言し、経総でも専任者賃金禁止を段階的に受け入れようとする雰囲気が感知されるや公開的に反発することになったことという説明だ。この関係者は「現代車は労使問題で三星グループのために言いなりになっているという強迫感がある」として「現代車グループは強硬路線労組で労使葛藤費用を最も多く払っているが‘無労組’である三星の影響が主要労使政策にこれ以上強く作用してはいけないと見る」と話した。
現代車関係者も「労組専従者賃金支給禁止はすでに13年前になされていなければならないことなのに、この間経総がずっと引き延ばしてきた」として経済人総連の特定役員がこれを主導してきたと指定した。この役員を通じて三星グループの見解が反映されたという意味だ。
現代車グループが労組専従者賃金の支給禁止カードにこだわるのは、これを通じて対決的なグループ内労使関係を変えられると見るためだ。現代車は現在、労組専従者が217人でこれらに年間137億ウォンの賃金を支給している。起亜車は144人の専任者に87億ウォンの賃金を支給している。現代車グループ側は労組専従者の賃金を組合費から支給することになれば、反復されてきたストライキがだいぶ減ると期待している。現代車の他の関係者は「数十億ウォンに達する組合費の相当部分が‘闘争資金’に使われる今のような状況よりは対決構図が緩和されると考える」と話した。
反面、三星グループ関係者は「財界は全般的に複数労組に対し憂慮している」として「韓国に進出した外国企業の70%以上が複数労組導入に反対しているという記事もあったではないか」と話した。現代車の見解に対しては「個別企業ごとに利害関係が違うこともあるという点を前提に、言ってみれば現代車は労組専従者賃金問題に一層強い関心があり、他の企業らは複数労組禁止に一層関心が大きい」として「各自が処している状況により考えが違う」と話した。
←党・政だけ微笑を浮かべる4者会合しかし実際に聞いてみた他のグループらの見解は現代車が主張する労組専従者賃金支給禁止側に傾いた態度を見せた。LGグループ関係者は「大きな枠組みで経総に‘専任者賃金会社支給を禁止し交渉窓口を単一化するという前提ならば複数労組を許すことができる’という見解を伝えた」と話した。斗山グループ関係者もやはり「複数労組許容問題はもう少し法案整備が必要だが、複数労組と専任者賃金支給だけを比べてみれば労組専従者賃金支給禁止が優先」として「全般的に現代車に近い考え」と話した。三星の影響が強いという現代車側の主張に信憑性を付加しているわけだ。
全国経済人連合会(全経連)もやはり最近主要会員会社を対象に意見を集約したが単一案を出すことはもちろん、意見を集めた結果も公開できずにいる。全経連関係者は「会員会社ごとに2つの争点に対する見解差があり、意見はみな集めたが別に発表はできない」とし「ただ、窓口である経総を通じて会員会社の意見は伝えた」と話した。
チェ・ジェファン経総広報理事は「この間、交渉に最善を尽くしたが過程がすべての業者の利害関係をみな満足させることはできなかった。色々な企業からそのことに対する残念さが寄せられた」として「そのような見解差から起きたことと見る」と話した。
イ・テヒ,キム・フェスン,イ・ヒョンソプ記者hermes@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/391437.html 訳J.S