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「カザフ、致死率が高い『原因不明の肺炎』が猛威」

登録:2020-07-11 06:47 修正:2020-07-11 08:10
カザフスタンでCOVID-19より致死率が高い「原因不明の肺炎」が急速に拡散している= 現地メディア「カズインフォーム」のホームページよりキャプチャー//ハンギョレ新聞社

 7月に入り、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡散の勢いが増している中央アジアのカザフスタンで、致死率が高い「原因不明の肺炎」までもが猛威を振るい、防疫が非常事態となった。

 10日、「サウスチャイナ・モーニングポスト」などの報道を総合すると、在カザフスタン中国大使館は前日、メッセンジャーの微信(WeChat)の公式アカウントを通じ、「最近、カザフスタンで急速に広がっている『原因不明の肺炎』は、COVID-19より致死率が高い」と警告した。流行している肺炎とCOVID-19の関連性は明らかではない状態だ。

 「原因不明の肺炎」(以下、肺炎)はますます拡散速度を上げている。現地の中国大使館は、現地メディアの報道内容を引用し、「今年に入り、6月末までに肺炎による死亡者は合わせて1772人に達する」とし、「特に6月には、中国海外同胞を含め、628人もの死亡者が集中的に発生した」と伝えた。

 これに先立ち、現地メディア「カズインフォーム」は7日、保健当局の資料を引用して「昨年6月に1700人だった肺炎感染者が、今年の同期間には2.2倍も増えた」とし、「毎日200人ほどの肺炎患者が入院していたが、ここ数日間で1日に肺炎と診断され入院する患者が300人を越えた」と伝えている。同メディアは10日、「東南部のアルマトイ地域の保健医療責任者が肺炎で死亡した」と伝えた。

 しかし、カザフスタン保健省は10日、フェイスブックのアカウントに投稿したプレスリリースを通じ、「原因不明の肺炎」の報道に対し積極的に反論した。保健省はCOVID-19が有力だが、診断検査を経て感染判定を受けていない肺炎患者の統計を中国メディアが「正体不明の肺炎」の患者の統計だと間違って解釈したと主張した。

 一方、カザフスタンでは今月に入り、COVID-19も急速に拡散している傾向だ。実際、8日の1962人に続き、9日にも1726人が新たに陽性判定を受けた。そのため、10日現在のカザフスタンのCOVID-19累積感染者数は5万4747人に達し、そのうち264人が死亡した。カザフスタンは中国西北部の新疆ウイグル自治区と国境を接している。

北京/チョン・インファン特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/953169.html韓国語原文入力:2020-07-10 22:02
訳M.S