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‘漢江 水質’堰の設置ではなく支流管理で‘きれいに’

登録:2009-11-30 16:04

原文入力:2009-11-30午後02:52:13
MB 4大河川‘度を越した’歪曲…専門家たち反論
ロボット魚,海・軍事用…現在まで適用事例なし
以前政府 防災事業予算→水害防止予算‘我田引水’

ホ・ジョンシク記者,チョ・ホンソプ記者

李明博大統領が去る27日‘大統領との対話’で話した4大河川事業関連発言に対する批判が強まっている。4大河川事業に対する批判を‘反対のための反対’とこき下ろした上に4大河川事業の必要性を力説し根拠に挙げた数値や主張に誤りが多いためだ。一部内容は巧妙な事実歪曲という指摘まで受けている。

一例としてイ大統領が始華湖,漢江の蚕室・シンゴク水中堰を例に挙げ堰を設置すれば水質が良くなるように説明した。これに対して専門家たちは‘環境常識’にも外れる不合理な主張だと話す。イ・チョルジェ環境運動連合代案政策局長は「始華湖(シファホ)は水の流れをせき止めるや汚染が激しくなり、また海水を流通させると水質が良くなった」とし「漢江,ソウル区間の水質が良くなったのはソウルの下水道普及率がほとんど100%に達し慶安川・王宿川など支流管理がよく行ったため」と反論した。

水質専門家たちは4大河川に堰を設置すれば水が停滞して、緑藻などの汚染が起きる可能性が高く、一度汚染されれば浄化が難しいと憂慮する。環境部は全国に散在する1万8000ヶの堰の内、毎年50~150ヶを水質および生態系改善のために撤去している。4大河川には計16ヶの堰が設置されるが、特に洛東江に設置される堰の内7ヶ所は高さが10mを越える大型堰だ。

イ大統領が4大河川の水質汚染を監視する先端技術として‘ロボット魚’を紹介した部分も適切でないという批判を受けている。当時、イ大統領は水質汚染を感知し人工衛星に送信するこのロボット魚を4大河川に放てば、汚染状態をリアルタイムで知り対策をたてることができると話した。だがロボット魚は川よりは海、環境用よりは軍事用として主に開発されている未来技術だ。ロボット魚は米国,マサチューセッツ工大が1994年‘ロボテュナ’を初めて披露して以来、米国・英国・日本などで活発に研究されているが、大部分は軍事目的に沿ってなされている。価格が高いという点も欠点だ。英国エセックス大学研究チームは海洋汚染を探知するためのロボット魚を開発中だが、1台当たり価格が2万9000ドル(韓貨約3500万ウォン)に達する。さらに、未だロボット魚が実用的な目的で使われた例は報告されていない。

匿名を要請したソウル大のある教授は「ロボット魚は人間の接近が難しい深海で活用できるが、水面下に感知器を簡単に設置できる川に、わざわざ高い費用をかけて使う理由がない」と話した。実際に環境部は漢江19ヶ所,洛東江18ヶ所など、4大河川に計52ヶの水質自動測定網を設置し運営しており、測定所の担当者が週2~3回ずつ測定所を訪問し点検している。水質の早期診断が必要な上水源などはミジンコや魚を利用した生物警報装置を設置し運営している。

以前の政府の公文書を‘我田引水'式に解釈したという批判を受けている部分もある。「かなり以前(金大中・盧武鉉政府の時)に43兆,87兆ウォンをかけてしなければならないという時は誰も反対しなかった。ところが私が20兆をかけてすることには何故やるのかと反対する」と話した部分だ。例えば、参加政府時の87兆ウォンは各部署から‘新国家防災システム’に従って出した防災関連事業を全て合わせたものだったが、これを4大河川事業と単純比較した。イ大統領の説明をひっくり返して解釈すれば‘4大河川事業だけすれば我が国のすべての風水害が解決される’という主張になる。

水不足に備えて4大河川事業を展開し、水資源を確保しなければなければならないと言った内容も大きな説得力を得られないものだ。政府が2006年に用意した‘水資源長期総合計画’によれば、2011年み水不足が予想される水路は栄山江と蟾津江で2億3700万tだ。洛東江は1100万tがあまる。それでも4大河川事業では栄山江・蟾津江水路は1億t、水が余ると予想される洛東江は10億tを確保する計画を立てている。

ホ・ジョンシク選任記者,チョ・ホンソプ環境専門記者jongs@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/390585.html 訳J.S