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南北‘接触-葛藤’二重軌道

登録:2009-11-30 11:43

原文入力:2009-11-29午後08:43:21
神経戦の中でも実務対話 継続
ボズワース8日北韓訪問‘転換点’期待

イ・ジェフン記者

←西海艦隊を訪ねた金委員長  北韓金正日国防委員長が海軍第587連合部隊指揮部を視察したと<朝鮮中央通信>が27日報道した。この部隊は南浦市にある西海艦隊司令部として知られている。南北海軍は去る10日、西海,大青島付近の北方限界線(NLL)海上で艦砲などを動員した2分間の交戦を行った経緯がある。<朝鮮中央通信>は金委員長の今回の視察がいつなされたのかは言及しなかったが、‘第3次西海交戦’と関連があるだろうという推定は可能だ。今回の金委員長の視察にはキム・ヨンチュン人民武力部長,キム・ジョンガク総政治局第1部局長,リ・ヨンホ総参謀長,ヒョン・チョルへ,リ・ミョンス隊長など北韓軍首脳部が大挙随行した。 朝鮮中央通信連合ニュース

南と北の力比べと神経戦が長く続いている。南北は実務次元の対話と接触は継続している。反面、高位級対話の窓口は閉じられ、関係の主導権および政策基調を巡る力比べも激しい。南北関係が‘接触と葛藤の二重軌道’を走る混戦模様を帯びているわけだ。

北側は28日<労働新聞>を通じて「我々は南北関係改善のために自分がすべきことは尽くした、今は南朝鮮当局がそれに応じて出てくるべきだ」と強調したと<連合ニュース>が北側オンライン媒体<我が民族どうし>を引用し伝えた。北側が現代グループ ヒョン・ジョンウン会長を通じ金剛山観光事業再開問題を協議する‘当局会談’を提案したが、南側政府が‘当局窓口に提案しなければならない’として受け入れずにいることなどを念頭に置いた問題提起だ。

だが李明博大統領は去る27日夜、全国に生中継された‘大統領との対話’で「首脳会談については直ちに政治的に行わなければならない理由は一つもない」とし「色々な南北間問題も正常軌道に変え、その上で話をしようと思う」と明らかにした。対北韓政策において柔軟さより現政権の既存政策基調を維持するという意だ。金剛山観光再開を議論する当局会談を持とうとするなら、北側当局の公式提案がなければならないという統一部の方針もこの延長線にあるわけだ。

もちろん南北の‘協力’がなされている側面もある。開城工業団地事業の発展を模索する次元で、国外工業団地南北合同視察団を設け、来月中旬に10日間の日程で中国・ベトナムの工業団地を視察することに最近合意したのが代表的だ。政府高位当局者は29日「去る8月(金大中前大統領逝去を契機にした)キム・ギナム労働党中央委秘書のソウル訪問以後、数回にわたり南北間接触があり回数も少なくなかった」とし「簡単に見過ごしているわけではない」と話した。

少なくない政府関係者たちは来月8日に予定されたスチーブン・ボズワース米国対北韓政策特別代表の北韓訪問がこういう南北関係に変化を呼び起こす契機として作用しうると指摘した。政府当局者は「ボズワース代表の北韓訪問協議以後、南と北当局は共に南北関係をどのように解いていくのか再点検する必要性を感じることになるだろう」と話した。

イ・ジェフン記者nomad@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/390475.html 訳J.S