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2年ぶりに再びふくらんだ‘道谷洞土地’疑惑

登録:2009-11-28 12:09

原文入力:2009-11-28午前09:28:44
ハンナラ大統領候補選挙戦で "イ大統領 借名隠匿財産" 疑惑 提起
大統領選挙後 特検 "イ大統領 借名所有 疑惑 根拠なし" 発表

ソン・ヨンチョル記者

←検察の拘束捜査を受けているアン・ウォング国税庁局長が "税務調査を行い道谷洞土地が李明博大統領所有という事実が指摘された文書が複雑な伝票形式書類の中から発見された" と主張し、関心の焦点に再び浮上したソウル江南区,道谷洞の土地。現在この場所にはアパート(前列右側)団地が建っている。 シン・ソヨン記者viator@hani.co.kr

"2007~2008年のポスコ建設税務調査過程で道谷洞土地の所有主が李明博大統領という資料を見た" というアン・ウォング国税庁局長の主張が公開され、道谷洞土地が2年ぶりに再び関心を集めている。国税庁はひとまず文書の存在自体を否認したが、一種の内部関連者の暴露性主張であることに加え、この間の検察と特検捜査にもかかわらず道谷洞土地の実所有主に関する疑惑が拭い去れなかったという点で波紋は簡単には鎮静化しないものと見られる。

民主党は27日「全野党陣営が連帯して特別検事制導入と国政調査をしよう」と促した。イ・ギュテク親パク連帯共同代表はこの日「道谷洞土地とハン・サンユル留任ロビーが途方もない問題になりそうだ」として「検察は公明正大に捜査しなければならない」と促した。また朴槿恵前代表支持の集いである朴槿恵を愛する集いのチョン・グァンヨン会長もこの日、緊急論評で「もし道谷洞の土地が李明博大統領のものという証拠が出てくれば、もし国税庁アン局長の言葉が皆事実ならば大統領は自ら下野するなり弾劾の対象になりうる」と話した。

問題の道谷洞土地は李明博大統領が当時社長だった現代建設が1977年上半期に買い入れたもので、その後85年にイ大統領の義理兄弟キム・ジェソン氏と長兄イ・サンウン氏に15億ウォン余りで売られた。イ大統領はこの時も現代建設社長だった。10年後の95年9月、キム氏とイ氏はこの土地の全てを263億ウォンでポスコ開発に売る。2人は247億ウォン余りの差益を残した。

道谷洞土地はハンナラ党大統領選候補選挙戦の末期2007年7月朴槿恵候補キャンプ常任顧問のソ・チョンウォン前ハンナラ党代表が「キム・マンジェ前浦項製鉄会長が‘李明博候補が国会議員の時の93年または94年に3回ほど訪ねてきて‘(この土地は)自分の土地だが、浦項製鉄が買って欲しいと頼んだ’と話した」と借名財産疑惑を提起し競選の構図を左右する最大懸案に浮上した。キム前会長は98年に浦項製鉄経営管理実態特別監査でも「道谷洞土地の実質所有者が李明博氏ということを知っている」と答えた。道谷洞土地は93年国会議員財産公開当時にも借名疑惑が起きた。当時いくつかの言論は「李明博議員が道谷洞の市価150億ウォン相当の土地を、義理兄弟などの名義で隠匿した事実が明らかになった」と報道した。

李明博候補は2007年7月19日に開かれたハンナラ党大統領選候補検証聴聞会で 「道谷洞土地は私とは関係がない。お金が私に一銭も来なかった」として「その土地が私の土地だったらどれほど良いか」と答え疑惑を否認した。

道谷洞土地に対する告訴事件を調査したソウル中央地検は、ハンナラ党大統領選候補者選挙戦を7日後に控えた2007年8月13日「イ・サンウン氏が持っていた道谷洞土地の持分はイ氏ではなく第3者の借名財産と見える」としつつも「その土地の本当の主人が誰なのかは分からない」とあやふやな中間捜査結果を発表した。李明博候補側のイ・ジェオ前議員らは当時、検察首脳部を訪ねて「李明博殺し捜査」として強力反発した。その年12月の最終捜査結果発表では「イ候補の所有という明確な証拠がない」とイ大統領の手を挙げた。チョン・ドンギ当時最高検察庁次長は以後、大統領府民政首席を務めた。

その後、民主党の主張で実施された特検は李明博大統領が当選者時期だった2008年2月「イ・サンウン氏に買い入れの資金力があったし、その後、売却代金を使用した事実が確認されたので彼の所有と判断される。イ当選者借名所有疑惑には根拠がない」と結論を出した。

ソン・ヨンチョル記者sychee@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/390302.html 訳J.S