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九老コールセンターの19人、永登浦へ移り勤務…他の階の感染者は18日前から症状

登録:2020-03-13 01:58 修正:2020-03-13 07:14
新道林洞のコリアビルディングのコールセンター職員19人が1週間ほど勤務していたことが確認されたソウル永登浦区のコールセンターの12日午後の様子/聯合ニュース

 新天地大邱(テグ)教会の信徒に対する検査がほぼ終わった影響で、12日の国内の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の新たな確定感染者は114人に止まった。大邱・慶尚北道地域の感染者が急増し始めた先月22日以降の20日間で最も少ない水準だ。防疫当局は「拡散傾向がやや落ち着きつつある初期段階」としながらも、ソウル九老区(クログ)のコールセンターと政府世宗(セジョン)庁舎を中心に全国で続く散発的集団感染を注視している。

 中央防疫対策本部(防対本)は、12日0時現在で感染者数が7869人に増え、333人が隔離解除されたと明らかにした。ソウル九老区のコールセンター関連の感染者は109人(午後8時現在、ソウル74人、京畿18人、仁川(インチョン)17人)に増えた。感染者が多数確認された11階ではない9階のアプリ開発会社と10階の互助会社からも1人ずつの感染者が確認された。この建物はエレベーターが奇数階と偶数階に分かれているが、10階の感染者はコールセンター職員と動線が重ならない。また、彼らは先月22日頃から症状が現れている。これは11階の感染者の発症よりも早い。140世帯のオフィステル(オフィスと居住空間を兼ねた部屋)がある13~19階の住民約200人は、検査の結果すべて陰性と判明した。ソウル市はコールセンターが入居するコリアビルディングを感染症特別支援区域に指定し、訪問者の携帯電話の通信接続記録を確認して全数調査することにした。7階のコールセンターで働いていた19人が今月5日から永登浦(ヨンドゥンポ)のコールセンターに移って勤務していた事実も確認された。彼らは全員診断検査を受けており、現在までのところ陽性判定を受けた職員はいない。

 世宗市に位置する中央省庁の公務員の感染者も22人に増えた。内訳は海洋水産部18人、報勲処1人、保健福祉部1人、教育部1人、大統領記録官1人。海水部は全職員を対象にCOVID-19検査を行っている。

 防疫当局はこの日、集団感染が発生したコールセンターをはじめ、カラオケボックス、インターネットカフェ、スポーツセンター、宗教施設、クラブ、塾などでの感染管理を強化するため「COVID-19予防のための事業所集中管理指針」を発表した。従来の多重利用施設指針に沿って周期的な換気と消毒を行うだけでなく、▽握手などの接触の最小化▽座席間隔を1メートル以上に拡大▽出勤、退勤時間または昼休みをずらすこと▽屋内休憩室などの多重利用空間の一時閉鎖、などの内容が盛り込まれている。

 防対本は、このように社会的に距離を取るとともに各自が衛生規範を順守するにしても、感染者と動線が重なるからといって過度な不安を持つ必要はないと述べた。防対本のクォン・ジュヌク副本部長は「本日午前、韓中日3カ国のテレカンファレンス(テレビ会議)を行ったが、中国で発生した2次感染は家族が65~75%を占めたという。欧州でも2メートル以内で15分以上接触したら濃厚接触とみなす」と説明した。

 慶尚北道慶山(キョンサン)で自宅隔離中だった40代の軽症患者が完治した事例に関し、クォン副本部長は「高齢でなく基礎疾患もないケースは、特に医学的な助けがなくても回復しうる。当然の結果と判断する」と述べた。ただ「中国の場合、2カ月近く家に隔離するほどの管理を行っているが、いつこの政策を切り替えるかについては中国もまだ基準がない」と付け加えた。また、「社会的に距離を取る」ために新学期をさらに延期するかについては、「検討中」とのみ答えた。

パク・ダヘ、イ・ジョンハ、チェ・ユンテ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/health/932383.html韓国語原文入力:2020-03-12 20:30
訳D.K