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学資金信用不良増えているのに‘就職後償還’掛け声ばかり

登録:2009-11-16 09:20

原文入力:2009-11-16午前08:31:02
[ハンギョレ-参加連帯・民主弁護士会 共同企画]庶民立法が希望だ
26才 大学4年 オ氏‘授業料借金で縛られた青春’
補習学院・コンビニエンスストアー バイトに励んでも償還に喘ぐ
学資金 不良債務者 7月までに1万6千人余り…対策切実

ユ・ソンヒ記者,イ・ジョンア記者

←‘授業料対策のための市民社会団体全国ネットワーク’所属学生と父母たちが去る8日午後、ソウル,汝矣島の国会議事堂前で "4大河川土木作業するお金で授業料を引き下げよ" と政府に要求している。イ・ジョンア記者leej@hani.co.kr

ソウル S大4年のオ・某(26)氏は毎月14日と22日が恐ろしい。この2日はオ氏が5学期間に貸し出しを受けた学資金2000万ウォン余りの利子を払わなければならない日だ。オ氏はこの日が近づくと一日に2~3回ずつ通帳残高を確認するクセがついた。残高不足で延滞になり再び信用不良者になるかと思い不安なためだ。

家の暮らしむきが苦しくて政府保証学資金貸し出しを受けた彼は2年間休学して事務補助・建物清掃・ビラ配布など手当たり次第に仕事をした。だが貸し出し元利金と次の学期の授業料を用意するには力不足だった。結局、彼は去る2007年に信用不良者になった。幸いその年、信用不良者に転落した債務者たちの回生を助ける‘バッドバンキング(政府が実施する信用回復支援制度)’を利用し2000万ウォンを越える借金の償還計画をたて信用不良から抜け出した。

他の人々は就職だ留学だと忙しいが、この頃オ氏の一日は‘バイト’で満たされている。午後2時、学校の授業が終われば遅い昼食を食べあたふたと補習学院へ向かう。3時から夜8時までは学院で小学生に数学を教え、夜9時から明け方2時まではコンビニで仕事をする。このようにして1ヶ月に110万ウォンを稼ぐが家賃20万ウォン,食費と公課金30万ウォン,交通費と携帯電話料金10万ウォン余り,それに貸し出し元利金30万ウォン余りを返せば手に残るお金は10万ウォン余りだけだ。オ氏は「この頃は一生借金を返すだけの‘バイト人生’で終わったらどうしようか心配になる」と苦笑いした。

政府が去る2005年から施行してきた政府保証学資金貸し出しを受けた人々の中で、オ氏のように信用不良者になった事例が少なくない。イ・サンミン自由先進党議員が今年の教育科学技術部国政監査で公開した資料によれば、学資金貸し出しを受けた後6ヶ月以上元金や利子を延滞し信用不良者になった人は2006年670人から2007年3726人,2008年1万118人,今年7月までは1万6721人と急増した。

このように‘学資金信用不良者’が増えた理由は、貸出制度が不合理なためだ。アン・ジンゴル参加連帯民生希望チーム長は「現行制度は‘金を借りた瞬間’から利子が発生し、資金を民間財源で用意するため利率も6~7%程度と高い」として「決められた据置期間が過ぎれば就職可否と関係なく元金と利子を同時に返済しなければならないので、就職難が深刻な現実で信用不良者を量産してきた」と話した。

教育市民団体らの批判が大きくなるや政府は去る7月‘就職後学資金償還制’を導入すると発表した。教科部は「卒業後、就職して基準所得以上を稼ぐようになったら元金と利子を最長25年間で分割返済することが核心」と広報した。

だが施行方案用意のために教科部と企画財政部が協議をする過程で、当初案は後退を繰り返した。基準所得は今年の4人家族年間最低生計費(1596万ウォン)にも至らない年1500万ウォンに定められ、償還率も超過所得の20%と高く策定された。卒業後4年以内に償還が始まらなければ、保証人をたて一般貸出に切り替える‘強制償還’方案まで検討されている。

キム・サモ韓国大学教育研究所研究員は「政府に登録料問題を解決する意志があるならば、基準所得は2000万ウォン以上に上げ償還率を英国・オーストラリアのように10%以下に下げなければならない」とし「登録料引き上げを制限する‘上限制’はもちろん、所得により授業料を変動させる‘差別賦課制’等も同時に導入しなければならない」と主張した。
ユ・ソンヒ記者duck@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/387842.html 訳J.S