原文入力:2009-11-11午後02:07:35
遅刻したと体罰・両親署名まで要求‘極端選択’
人権委 "指導範囲越えている" 該当教師に懲戒勧告
パク・スジン記者
去る6月9日夕方8時10分、忠北,清州市のあるアパート屋上から高校1年ソン・某(16)君が制服を着たまま飛び降りた。ソン君のカバンの中には遺書はなく、‘覚書’一枚と反省文が入っていた。A4用紙大の覚書には‘私は校則に再び違反した場合、いかなる処罰も甘受し自主退学することを誓約し本覚書を保護者連署の上提出する’という内容が書かれていた。下には学校長の名前まで記されていた。
話はこの日の朝に遡る。ソン君は午前8時30分に始まる補充授業に5分遅刻した。ソン君の担任教師が補充授業準備のためにあらかじめ来ていろといった8時23分よりは12分遅れた。
ソン君は遅刻した罰として教室廊下で10分間‘うつ伏せ伸び’の仕打ちを受け教室の外に立った後、午前9時20分に教務室に呼ばれた。担任教師は覚書を渡し「お父さんのサインをもらってきなさい。お父さんに電話をした」と話した。ソン君はこの日4人の友人とともに家へ帰った後、アパート屋上から飛び降りた。
6月12日、ソン君の伯父は国家人権委員会(委員長 ヒョン・ビョンチョル)に「甥は普段担任教師から度を越す言葉と体罰を受けていた。事故当日にも朝遅刻したという理由で気合いを入れられ自主退学するという内容の覚書まで書かせられ両親の確認をもらってくるように言われ自殺するに至った」として陳情を提起した。人権委調査でソン君の友人らは「ソン○○は普段から父親を非常に恐れていた」として「教務室に行った後‘死にたい’と話していた」と話したと伝えられた。
人権委は10日決定文を出し「担任教師がソン君に作成するように要求した覚書は自主退学を誓約するなど生徒指導に必要な程度の範囲を超える者であり、学校長の承認もなしに教師が任意に学校長の名前を使ったことが確認された」として「これは憲法で保障された身体・良心の自由を制約し人権を侵害した」と付け加えた。
人権委は続けて該当学校長に担任教師を警告措置すること、及び他の教職員らに人権教育を行うことを勧告した。忠北教育長には覚書,体罰等を通じて学生の人権を侵害することに対する再発防止対策を用意するよう勧告した。
ムン・ウンヒョン人権委調査官は「ソン君は遅刻をたびたびする方だったが、交友関係など他の面で特別なことのない平凡な学生だった」として「学校が学生を無条件に体罰するより、子供たちの心をよく見て育てる教育をしなければならない」と話した。
パク・スジン記者jin21@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/386937.html 訳J.S