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4大河川 環境影響評価‘不良・拙速’

登録:2009-11-09 08:55
https://www.hani.co.kr/arti/society/environment/386526.html

原文入力:2009-11-08午後09:34:51
環境団体 再調査要求…10日着工
"‘堰’運用方式も分からぬまま水質問題ない" 結論

ナム・ジョンヨン記者,ホ・ジョンシク記者

環境部が‘4大河川再生’事業に対する環境影響評価を終えた結果、この事業が終われば4大河川全域の水質が改善されると公式発表した。環境影響評価が終わったことにより4大河川事業は10日から本格的に工事に入る。
だが、環境運動団体らは政府が‘年内着工’という目標に合わせるために環境影響評価の実施が不十分であり、これに伴う4大河川事業が水質悪化と生態系破壊につながるものだと批判している。

環境部は去る6日国土海洋部傘下の各国土管理庁と4大河川事業がなされる漢江・洛東江・錦江・栄山江の61ヶ工区634km区間に対する環境影響評価協議を終えたと8日明らかにした。環境部は協議の結果、工事期間中生態系に及ぼす悪影響は大きくなく、事業が終わる2012年には4大河川全域で水質が向上することが明らかになったと説明した。環境部は「国立環境科学院が水質を予測した結果、4大河川全域で2006年より全般的に水質が改善されると評価された」として「特に4大河川工事が取水場に及ぼす濁水影響を予測した結果でも、取水場近隣の最高加重濃度(渇水期基準)が10㎎/l以下であることが明らかになり飲料水問題はないだろう」と明らかにした。

また環境部はカワウソとヤマネコ,ジムグリガエル,オニバスなど法廷保護種68種が事業地域に棲息すると調査されたが、移動性がある哺乳類,鳥類などは低減方案を樹立すれば直接的な影響は少ないと明らかにした。

国土海洋部はこの日、環境影響評価が終わったことにより4大河川に作られる16ヶ所の堰の内、洛東江3ヶ所,栄山江1ヶ所の堰設置工事を10日着工すると明らかにした。

これに対し環境団体らは「今回の環境影響評価は水質悪化と生態系被害を防止できない中途半端な不良報告書であり、補完方案すら不十分なことこの上ない」とし着工の中断を要求した。環境影響評価の水質予測条件が公正でなく生態系に影響を及ぼす各種要因が無視されたり除かれているということだ。

パク・チャングン関東大教授(土木工学)は「4大河川に16ヶの堰が設置される予定だが、水質に最も大きい影響を及ぼす堰の運用方式も決定されていない状態で水質を単純予測することには問題がある」とし「水の流速など水質を悪化させるすべての変因を入れた状態で再調査しなければならない」と主張した。

運河白紙化国民行動はこの日声明を出し「20兆~30兆ウォンの莫大な予算が投入される事業の環境影響評価をわずか4ヶ月で終えるのは常識的でない」とし、反対運動を持続的に展開すると明らかにした。

ナム・ジョンヨン,ホ・ジョンシク記者fandg@hani.co.kr

原文: 訳J.S