原文入力: 2009-01-12午後10:58:14
イ・ジュソン,チョン・グンピョに続きハン・サンリュル庁長も
“競争者 押し出してくれ” 証言まで出てきた
チョン・ナムギ記者
ハン・サンリュル国税庁長が次長在職当時、チョン・グンピョ国税庁長に高価格なわいろ性の絵画を上納したという主張が提起されたことにより、国税庁が再び疑惑の渦にまきこまれることになった。主張の事実可否によりハン庁長の去就も決定されるものと見られる。
ハン庁長の絵画上納疑惑を提起した当事者がチョン・グンピョ前庁長の夫人という点、また当時の状況が具体的という点から見て簡単には静まらないものと見られる。絵画の価格が少しどころか3千万~4千万ウォンに達するという点を考慮する時、どんな方式であれ捜査を通した事実糾明が避けられないと予想される。
特にハン・サンリュル庁長が競争関係にあった他の国税庁幹部を‘押し出してくれ’と言ったという証言が事実と明らかになった場合、この間国税行政の透明性を強調してきたハン庁長は道徳的に致命的な打撃を受けることになるものと見られる。ハン庁長は昨年2月イ・ミョンバク政府スタート後、予想とは異なり留任に成功して納税者信頼度評価制を導入するなど国税行政改革作業を牽引した。
ハン庁長の去就により国税庁もまた混乱に包まれるものと見られる。事実可否が確認されるべきだが、国民の痛い叱責を避けることはできない状況だ。イ・ジュソン前庁長,チョン・グンピョ前庁長に続きハン庁長まで3代庁長が相次いで賄賂と関連した物議にまきこまれることになったためだ。国税庁内部の根深い不正と上納慣行が消えずにいることを見せる大きな山場ということができる。
特に前任チョン・グンピョ庁長が人事請託名目でチョン・サンゴン前釜山地方国税庁長から現金7千万ウォンと米貨幣1万ドルを受けた疑惑で昨年12月大法院で有罪が確定し実刑を受けている状況なので、今回の事件の余波は大きいと見られる。チョン庁長の前任のイ・ジュソン前国税庁長もプライムグループ ペク・ジョンホン会長から19億9千万ウォン相当のアパートを受け取った容疑で昨年11月拘束された状態だ。
国税庁は3代庁長が相次いで不正事件にまきこまれることになり当惑するという反応だ。国税庁は組織革新を理由にイ・ミョンバク政府スタート直後の昨年3月、大規模人事を断行したのに続き昨年末1級総入れ替えを名目に再び大規模人事をしている状況だ。今回の事態の波紋が大きくなる場合、ハン庁長の去就を自信を持って言えないことはもちろん、国税庁の後続人事と内部業務もまたまともになされるのが難しいものと見られる。
この日国税庁は「会ったことさえないし、事実と全く違う」という短くハン庁長の説明を伝えた。ハン庁長は経済協力開発機構(OECD)会議参加のために日本出張中だ。
チョン・ナムギ選任記者 jnamki@hani.co.kr