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三星・ハイニックス半導体工場で‘白血病誘発の疑い’ベンゼン検出

登録:2009-10-24 07:59
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/383599.html

原文入力:2009-10-23午後11:36:20
昨年 産業安全公団 発表 覆す…“労災関連性調査を”

クォン・ウンジュン記者,イ・ワン記者

三星電子とハイニックス半導体の工場で使う物質から1級発ガン物質のベンゼンが検出されたと調査された。これは昨年2つの会社で労働者18人が白血病で亡くなった後に実施した疫学調査でベンゼンが検出されなかったという産業安全保健公団の発表を覆すものであり論難が予想される。

国会環境労働委員会所属キム・サンヒ民主党議員とホン・ヒドク民主労働党議員は23日、三星電子・ハイニックス・エムコテクノロジーなど3ヶ半導体製造会社の工場6ヶ所を対象に去る6~9月ソウル大産学協力団が実施した‘産業安全危険性評価調査結果’を入手し公開した。今回の調査はこれら3社の依頼で実施された。

この報告書によれば三星電子が使う‘フォト レジスター’という半導体工程使用物質6件を調査した結果、6件全てから0.08~8.91ppmに達するベンゼンが検出された。ハイニックスのフォト レジスター4件の内1件からも3.95ppmのベンゼンが確認された。ベンゼンは1級発ガン物質であり、ベンゼンに露出すれば造血細胞に異常が生じ白血病・リンパ種などにかかる危険がある。

緑色病院労働環境健康研究所イム・サンヒョク所長は「ベンゼンは呼吸器はもちろん皮膚からも吸収されるので空気中に極少量があっても長期間露出すれば危険だ」とし「ベンゼンがどの程度どのように使われたかを逆追跡する職務露出相関図を作成し白血病発生と職務との関連性を分析することがまず必要だ」と話した。

この間、産業安全保健公団の疫学調査は‘産業災害隠蔽用’と主張してきた‘半導体労働者の健康と人権守り’はこの日声明を出し「国政監査で明らかになった‘ベンゼン’検出の真実は、産業安全保健公団が会社側が与えた粗末な資料を土台にどれほど不十分な疫学調査をしたのかを如実に示している」と批判した。

三星電子半導体工場で仕事をし白血病にかかった労働者たちは2007年6月から労災を申請したが、産業安全保健公団の疫学調査の結果、ベンゼンが出てこないことにより去る5月全員不承認処分され異議申請に入った状態だ。

これに対し該当企業等は「今回の調査は厳密な条件を充足できない問題点などが明らかになり調査機関と協議中であり確定結果と分析ではない」とし「今まで他の信頼できるどの外部機関の調査でもベンゼンが検出されたことはない」と反論した。 クォン・ウンジュン,イ・ワン,キム・フェスン記者details@hani.co.kr

原文: 訳J.S