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“国防部 不穏書籍禁止は基本権侵害”

登録:2009-10-20 09:26
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/382814.html

原文入力:2009-10-20午前07:36:52
人権委, 憲法裁判所に意見書提出

パク・スジン記者

国家人権委員会は19日、憲法裁判所が審理中の国防部の‘不穏書籍遮断指示’に対し「憲法が保障する良心形成の自由を侵害する」という内容の意見書を憲法裁判所に提出した。

人権委はこの意見書で「いかなる本を選択して読むかに対する自由と権利は理性と良心を持つ人間が享受しなければならない最も基本的な人権であり、このような自由と権利の領域においては人間としての本質的な要請が制服を着た軍人の身分より優先する」とし「不穏書籍禁止は前近代的な国家による国民の思想統制の代表的な手段に該当する」と指摘した。

また人権委は「この事件の指示は憲法第37条2項の法律留保原則に反する」として「憲法裁判所がこういう意見を参酌しこの事件指示などの違憲性有無を厳格に審査して欲しい」と要請した。

先立って国防部は昨年7月チャン・ハジュン ケンブリッジ大教授の<悪いサマリア人ら>等23種の本を不穏書籍に分類し、一切撤去と搬入遮断措置をした経緯がある。国防部のこういう措置が論難になると人権委は昨年8月国防部に「憲法精神に沿って根本的な再検討が必要だ」と勧告した。

憲法裁判所が審理中のこの憲法訴訟事件はチ・ヨンジュン前法務官ら7人が「国防部の不穏書籍指定は軍人一人一人の表現の自由を包括的に侵害し幸福追及権,学問の自由,良心の自由を侵害する」とし昨年10月に出したものだ。これに対し国防部は「遮断・除去措置を継続する方針」としつつ憲法訴訟を提起した法務官など2人を罷免措置した。

パク・スジン記者jin21@hani.co.kr

原文: 訳J.S