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MB,人物もシステムも不在‘ 身内人脈’固執

登録:2008-12-01 10:34

記事入力:2008-12-01午前08:50:06
‘局面転換改閣’ 遅延の内部事情

チェ・ヘジョン記者 イユ・チュヒョン記者

←イ・ミョンバク大統領が先月28日大統領府で民主党不参加のまま開かれた国会常任委員長および幹事団招請昼食会に先立ち参席者らと話を交わしている。 大統領府カメラマン団

イ・ミョンバク大統領が沸騰する人的刷新論に対して「局面転換用改閣はしない」と抵抗しているが、与党内部では大統領府が改閣の必要性を認めながらも、いくつかの限界のために人選に手を付けることはできない‘内部事情’があるという分析がなされている。

■ 9ヶ月目にして人材プールすでに‘底’

イ大統領の人事は‘強富者・コソヨン(高大出身,ソマン教会関係者,嶺南地方出身)・Sライン(ソウル市政関係者)’の重用という批判を招いた。当時大統領府側では‘能力優先’と主張したが人材プールを過度に狭く運営するという指摘を避けることはできなかった。しかし政権スタート後9ヶ月が過ぎた今も「人がいない」と哀訴している。ある‘親イ’議員は「ウォン・セフン行政安全部長官,イ・ボンファ前保健福祉部次官などソウル市長時期にイ大統領の信任を受けた‘エリートSライン’はほとんど皆使った」として「大統領選挙の時跳躍した親イ直系たちもまた‘金バッチ’を付け大挙国会に抜け出た状況であり、大統領府でも内閣でも人を探すのが容易でない」と語った。狭い人材プールの枯渇してきているのだ。

■大統領、使ってみた人でなければ‘不信’

ではイ大統領のそばにはなぜ‘人’がいないのか。ある親イ議員は「イ大統領は自身が使ってみた人でなければ信じないため」としながら「自身が経験を通じて‘検証’した人でない前政府の閣僚やパク・クネ系統に分類される人物は排除する」と語った。親イ系内部では「今回の人選を誤ればイ・ミョンバク政府は完全にけりがつく」として
「必要なら前政府の人でも使わなければならない」というパク・クネ前代表の‘蕩平論’(朝鮮王朝時代、党派闘争をなくすためにとられた不偏不党派政策論)に共感する状況だ。

しかし建設会社社長を経て身につけたイ大統領のスタイルはなかなか変わるとは思われない。ある与党要人は「イ大統領は相変らず一度入札で決まれば工事全体を管掌する建設会社的慣行を捨てることができなかった」として「政界に長く身を置いた他の政治家たちと異なり権力を分けようとは考えない」と指摘した。去る大統領選挙で‘国政のパートナー’と精一杯持ち上げたパク前代表となかなか和解できない理由もイ大統領のこういう傾向のためと言われる。

■青瓦台(大統領府)抜てき 検証専門担当者不在

イ・ミョンバク政府はスタート以後、政府組織改編を行い人事首席秘書官を人事秘書官に一段階格下げした。その上、抜てき・検証の業務が人事秘書官と民政2秘書官に分けられており、人事に対する責任所在もまた明らかでない。ここに任期初め、人事の責任を負ったパク・ヨンジュン企画調整秘書官が親イ系内部葛藤で辞任して‘銃を担いで(身命を賭して)’人事問題を専門担当する人物がいなくなった。チョン・ジョンキル大統領室長は先月、国会運営委員会国政監査に出席し「首席でもない秘書官がすべての人事業務を取りまとめることは適切ではないということを自認する」とし「そのような弱点を補完するために現在、首席たちが人事推薦委員会を開いている」と‘人事システム不在’を事実上認めた。チョン・ジョンキル大統領室長が初・再選議員に会い‘東奔西走’し最近政府が与党議員を対象に各部署長官に対する深層評価を通じて‘異例的な’検証に入ったのもこういう人事システムの弱点を補完するためだという分析が出ている。ある親イ議員は「参謀たちが「命をかけるという覚悟で」大統領に人事問題に対する直言をするべきなのに、現在大統領府では自分の席が揺れることにだけ気を遣い席保全に恋々とする雰囲気だ」と憂慮した。 チェ・ヘジョン イユ・チュヒョン記者 idun@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/politics/bluehouse/324938.html

原文: 訳J.S