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飴のような鉄骨・紙のような鉄板…‘すさまじかったその日’証言

登録:2009-10-13 11:01

原文入力:2009-10-12午後10:18:04
龍山惨事 裁判所 現場検証
望楼前に発電機置き発火原因・地点など攻防
遺族たち“検察は捜査記録を公開せよ”叫びも

ノ・ヒョンウン記者

←龍山惨事事件の現場検証に出たハン・ヤンソク裁判長(左側),キム・ヒョンテ弁護士(右側二番目),カン・スザンナ検事(右側)が12日午前、事件現場に残されている物を調べている。 写真共同取材団

飴のように曲がった鉄骨と紙のようにシワシワになったトタン板が‘その日’の惨事を証言していた。事件発生9ヶ月ぶりに初めて公開された現場にはあちこちに片づけられていない火炎瓶とガラスの破片が放置されていた。

‘龍山惨事’裁判を引き受けたソウル中央地裁刑事合意27部(裁判長 ハン・ヤンソク)は12日検察と弁護人,記者など30人余りが見守る中でソウル,龍山区,漢江路2街の南一堂ビル現場検証に出た。6人の生命を奪った火災の原因が何なのかが起訴された撤去民9人の運命を分けることになるため、裁判所は熱い秋の陽射しの下で現場を几帳面に見て回り記録していた。

火災原因を巡る検察と弁護人の攻防は法廷外でも激しかった。キム・ヒョンテ弁護士はスイッチが作動位置に付いている発電機を指差し「望楼の入り口前で発電機を稼動させ、望楼の内側で電気を連結したという証拠」とし「油蒸気が立ち込めた現場で電気設備は強力な発火原因だった」と主張した。カン・スザンナ検事は「望楼まで5m余りの距離があるので(発電機を)発火原因と見るのは難しい」と正面から受けた。惨事当時、望楼内側にあった小型発電機は大きく毀損されており、当時の稼動有無を判別できなかった。

望楼残骸の内部にあった電気切断機を巡っても解釈が食い違った。弁護人らは「警察特攻隊員らが望楼の出入り口を切断しようとして切断機を使ったという証拠で、火花が散り火災危険を高めただろう」と強調した。屋上の出入り口にも電気切断機の使用痕跡が残っていた。検察は「望楼出入り口には鈍器で打ち下ろした跡があるだけで、特攻隊員らもそのように述べた」と主張した。

検察は芯が挿されたまま屋上に残っている火炎瓶を示し「捜査結果のとおり望楼出入口側が発火点」と主張したが、弁護団は「発火点がどこかは分からない」と対抗した。

ハン裁判長は検証を終え「検証結果を土台に真実を明らかにすることに最善を尽くす」と話した。建物1階に焼香所を設置し長期座り込み中の撤去民らと遺族たちは検証が進められる間「検察は捜査記録3000余ページを公開せよ」と叫ぶこともした。

ノ・ヒョンウン記者goloke@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/381503.html 訳J.S