原文入力:2009-10-12午後07:20:21
[高校別修能順位 公開波紋]
特定学校 忌避 副作用…“平準化解体完結版”
“教科部, 波紋は明らかなのに協議も討論もなかった”
イ・チュンジェ記者
全国高校別大学修学能力試験(修能)順位が12日、一部言論を通じて電撃公開され教育関連市民団体らは一斉に“パンドラの箱が開かれてしまった”とし憂慮を表わした。それだけ学校別修能成績公開が教育現場に及ぼす波紋が大きいという話だ。
全国教職員労働組合(全教組)は声明を出し「好奇心で開けてみたパンドラの箱は、結局公教育崩壊という災難をもたらす」として「学校別成績の流出に対し教育科学技術部は責任を痛感しなければならない」と声を高めた。キム・ジンウ良い教師運動政策室長も「学校別成績公開で下位圏高校の生徒たちは二重三重の苦痛を味わうことになった」とし「教科部はこれにともなう法的・道徳的責任を負わなければならない」と指摘した。
高校別修能成績公開は何より高校等級制実施など、大学入試の跛行を呼び起こすものと見られる。この間、学校間成績差異を‘立証’する綿密な資料を得ることができず外国語高校など特殊目的高校を優待する入学選考を‘露骨には’実施できなかった大学らがこの資料をどんな方法ででも利用する可能性がある。キム・ミョンシン共にする教育市民会代表は「この間、密かに高校等級制を施行してきた大学らが、この資料を入学査定官選考などに活用する公算が高い」と指摘した。来年からソウル地域で全面的に施行される高校選択制と相まって特定学校偏重や忌避現象などの副作用も憂慮される。教科部がこの日「成績が良くない学校に対する支援対策を強化する」と明らかにしたが、成績優秀学生を選び入学させる特別目的高校などと比較して、入学生の水準が顕著に遅れをとる学校では成果を出すには限界があるためだ。
ところがこういう憂慮に対し、ヤン・ソングァン教科部人材企画分析官は「入学査定官制度がうまく定着すれば修能成績公開にともなう副作用を防ぐことができる」という相反する見解を出した。
教科部が修能成績原資料を国会議員らに提供したのは、イ・ミョンバク政府の高校平準化解体作業の完結版という指摘も出ている。今回の成績公開を契機に高校平準化の根幹となる高校等級制禁止政策の存廃をめぐる論争が本格化する可能性が大きいためだ。
一方、教科部がこの間守ってきた‘修能成績制限的公開’の原則を、明確な対策もなしにアン・ビョンマン長官の国会答弁一言で変えたことは無責任だという批判を避けられないものと見える。国会速記録によれば、先月22日国会教科委でアン長官はチョ・ジョンヒョク ハンナラ党議員が修能原資料公開を粘り強く要求するや、やむを得ず公開すると答えた。
これと関連して匿名を要請したソウル市教育庁関係者は「学校別修能成績公開にともなう波紋が火を見るより明らかなのに、教科部は何の協議や討論も要請してきたことがない」と話した。
イ・チュンジェ記者cjlee@hani.co.kr
原文: 訳J.S