本文に移動

ソウルで1日0.82人が交通事故で死亡

登録:2019-01-14 09:42 修正:2019-01-14 17:03
ソウル市交通事故死亡者の主な指標(資料:ソウル地方警察庁、道路交通公団、ソウル市「開かれたデータ広場」)//ハンギョレ新聞社

 ソウル市とソウル地方警察庁は13日、ソウル市内で発生した昨年の交通事故死亡者数が2017年より44人減った299人、日平均0.82人と暫定集計されたと発表した。交通事故による死亡者数は、集計を開始した1970年の534人から、自動車の急激な増加により1989年は1371人まで増えた。2013年に交通事故死亡者を減らす総合対策を実施して以来、この5年間は死亡者数が継続的に減り、昨年は2014年比25%、2017年比13%減となった。

 自動車1万台当たりの交通事故死亡者数も初めて1人以下に下がった。昨年、ソウル市内の自動車1万台当たりの死亡者数は0.96人で、この5年間で1.1人~1.5人と、1人台前半を前後した。人口10万人当たりの交通事故死亡者数は3.0人で、2016年OECD加盟国の統計基準、スイス(2.6人)、ノルウェー(2.6人)、スウェーデン(2.7人)、英国(2.8人)と似ており、日本(3.7人)、カナダ(5.2人)、フランス(5.4人)、米国(11.6人)より低い水準だ。

 ソウル市は昨年の交通事故の集計結果を分析し、交通事故死亡者削減政策を実施する。まず「車対人」の交通事故死亡者を減らすため、車両制限速度を幹線道路は時速50キロに下げ、裏面道路は時速30キロに統一する。ソウル市内の交通事故死亡者のうち、割合は2017年の55%から昨年62%(299人中184人)へと、車対人の交通事故による死亡者は増えた。昨年の車対人の死亡事故の半分(96人)を占める無断横断を防ぐため、今年、横断歩道を20カ所拡充し、横断歩道の設置が難しい地点には無断横断禁止施設を設置する計画だ。

 昨年、交通事故で65歳以上の高齢者(40%、119人)が最も多く死亡したと集計され、ソウル市は高齢者交通事故が頻繁に発生する清涼里(チョンリャンリ)の青果物卸売市場など7カ所について事故防止対策をまとめ、高齢者総合福祉館や敬老堂など高齢者の利用施設で交通安全教育を継続的に施行する予定だ。

 ソウル市のコ・ホンソク都市交通室長は「交通事故統計分析を通じて、交通事故に脆弱な歩行者、高齢者らのための交通安全強化のための条件に合わせた交通安全政策をソウル警察庁など関係機関とともに補完していく」と述べた。

チェ・ユンテ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/area/878174.html韓国語原文入力:2019-01-13 21:36
訳M.C