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米メディア「金委員長、新年の辞で『新たな道』に進む可能性を警告」

登録:2019-01-02 02:14 修正:2019-01-02 08:06
トランプ大統領が24日(現地時間)、ツイッターに公開したスティーブン・ビーガン北朝鮮政策特別代表、アリソン・フッカー国家安全保障会議(NSC)補佐官らのブリーフィング//ハンギョレ新聞社

 米国メディアは、金正恩(キム・ジョンウン)北朝鮮国務委員長が1日の新年の辞で、ドナルド・トランプ大統領との2回目の朝米首脳会談の開催を希望しながらも、米国が制裁と圧迫を続けるなら、「新たな道」を模索するかもしれないとした点に注目した。米メディアはさらに、金委員長が韓米合同軍事演習の中止を求めた点も重視した。

 ワシントンポスト紙は、金委員長の新年の辞が終わった直後、電子版に「金委員長がトランプ大統領に会う準備ができているとしながらも、忍耐を誤認してはならないと米国に警告した」という見出しの記事を掲載した。同紙は「関心が集まった新年の辞で、金委員長は対話の意思とともに、平和プロセスと非核化に向けた対話が成功するためには、北朝鮮も米国に要求するものがある点を示すことで、バランスを取った」と報じた。同紙は「金委員長は特に、韓国に米国との合同軍事演習を中断することを要求し、米国が制裁と圧迫を持続するなら、北朝鮮は交渉のテーブルから出ていく可能性があると警告した」と報道した。

 ニューヨーク・タイムズ紙も「金正恩はトランプといつでも会う準備ができているとしながら、米国に制裁を終わらせることを求めた」という見出しの記事を電子版に載せた。同紙は「新年の辞に非核化に対する直接的な言及はあまりなかった」と評価し、「(一方)金委員長は、米国が相応の対処をしなければ、核兵器の除去にこれ以上進まないと述べた」と報じた。同紙はまた、金委員長が朝鮮戦争終戦宣言を望んでいると明らかにしたと報じた。

 保守性向のフォックスニュースは「金委員長がトランプ大統領にいつでも会う準備ができていると述べたが、米国が北朝鮮に対する制裁を続ければ、代案的経路(alternative course)を追求すると警告した」と報道した。

 金委員長の新年の辞の方式も注目を集めた。ワシントンポスト紙は、金委員長が祖父と父親の写真がかけられている部屋で、皮のソファーに座って演説した点に触れ、「例年に比べ、くつろいだ雰囲気で新年の辞を述べた」と報じた。

 一方、ドナルド・トランプ米大統領は31日夜(現地時間)、ツイッターに掲載した新年の辞の動画で、北朝鮮問題について「我々は大変うまくやっている」と述べた。彼は「ロケットは発射されなかった。ミサイルも発射されなかった」とし、対北朝鮮交渉を昨年の業績の一つに挙げた。「我々は急がない」という立場も改めて明らかにした。

ワシントン/ファン・ジュンボム特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/876541.html韓国語原文入力:2019-01-01 21:39
訳H.J

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