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韓銀, 不動産過熱すればオーストラリアのように‘出口’開く模様

登録:2009-10-08 12:00

原文入力:2009-10-08午前01:24:54
9日金融通貨委開き…“私たちの状況に合うように金利決定”
専門家“早期金利引上を”“ダブルディップ憂慮”賛否

アン・ソンヒ記者,キム・ギョンナク記者

←オーストラリア,シドニーで7日ある男性が銀行の住宅貸出広告看板の横にあるキャッシュディスペンサーで現金を引き出している。オーストラリアでは8月に入り投資目的の住宅貸出と建設金融需要が増えたとこの日集計され、中央銀行に金利引上圧力を再び高めている。 シドニー/ロイター連合

オーストラリア中央銀行が6日基準金利を電撃的に引き上げ、来る9日に予定された韓国銀行金融通貨委員会でどのような立場を出すことが出来るかに関心が集まっている。国内でも早期金利引上論が力を増しているが、世界経済の‘ダブルディップ’(二重下降)憂慮が依然として続いているとし反対意見も侮れない。韓銀の判断を左右する核心要素は国内不動産市場の流れになるものと見られる。

■オーストラリア金利引上
韓銀にも影響を与えるかのようにオーストラリア中央銀行の基準金利引上で韓銀の身動きの幅はより一層広くなったといえる。この間政府は基準金利引上に反対する主要根拠の一つとして他国と歩調を合わせなければならないという‘国際強調論’を掲げてきた。だが主要20ヶ国(G20)の一つであるオーストラリアが予想よりはやく基準金利を引上げ、こういう主張の名分が弱くなっている。

トルコ,イスタンブールで開かれた国際通貨基金・世界銀行年次総会に参加中のイ・ソンテ韓銀総裁はこの日記者懇談会で「オーストラリアは我が国とはちょっと違う」と距離をおきながらも「国際共助は隣国の影響を考えて行うということであり、すべての国が同時に行えという意味ではない」として「出口戦略は自分の国の状況に合わせて行うもの」と話した。すなわち、政府主張とは違い、米国やヨーロッパより先に金利引上をしても問題にならないという意味だ。

チェ・ソクウォン三星証券債権分析チーム長は「今回の金融通貨委は経済状況が好転した国家から先制的に出口戦略を使用できる状況になったことを強調するもの」として、韓銀が11月から金利を上げ始めると予想した。我が国はこの間、経済協力開発機構(OECD)会員国中で最も速い景気回復傾向を見せ、オーストラリア,ノルウェー,インド,中国などと共に‘早期引上国家群’に挙げられてきた。

■ “ダブルディップ憂慮 金利引き上げ反対”…不動産がキーワード
金利引上反対論者たちは経済回復傾向をさらに見守らなければなければならないと主張している。

去る2日、米国労働部が発表した9月失業率(9.8%)が26年ぶりの最高値で現れ、世界経済のダブルディップ憂慮が再び高まっている状況だ。国内景気が着実に回復傾向を示してはいるものの民間部門の自活力に対する疑問は去っていない。クォン・スンウ三星経済研究所マクロ経済室長は「民間需要が回復しなければ景気は再び沈滞しかねない」として「自然発生的需要回復がまだ弱いため、基準金利引上には慎重でなければならない」と話した。キム・ジェチョン韓銀副総裁補は「国内景気の流れは回復基調を維持しているが堅調にうまく行くかが問題」とし「輸出側は強く回復しているが設備投資側が良くない」と中立的な態度を現わした。

今後、韓銀の歩みを決めるキーワードは‘不動産価格’になるものと見られる。オーストラリアが金利を引き上げた主要根拠の中の一つも住宅価格が急騰しているということだった。イ・ソンテ総裁は去る9月の金融通貨委直後、不動産価格に対して強く憂慮を表明したのに続き、この日の懇談会でも「他の国は不動産が下がり再び上がっているのに対し、わが国はそれほど下がらない状態から上がっており兆候が良くない」とし「今までは大きい事故を起こさずに上がってきたがこれ以上拡散してはいけない」と話した。

不動産市場は政府が9月初めから総負債償還比率(DTI)貸出規制を首都圏全域に拡大した後に上昇の勢いが停滞した様子だが、今後の流れに対しては展望が交錯している。

アン・ソンヒ記者,イスタンブール/キム・ギテ記者shan@hani.co.kr

←(左:景気先行指数前年同月推移,右:市場金利推移(上=3年物国庫債)(下=基準金利))

原文: https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/380693.html 訳J.S