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文在寅大統領の自叙伝『運命』日本でも出版

登録:2018-10-04 22:36 修正:2018-10-05 06:57
文在寅大統領の自叙伝『運命』日本語版//ハンギョレ新聞社

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領の自叙伝『運命』が日本でも翻訳出版された。

 105年の歴史を持つ日本の代表的出版社である岩波書店は4日、『運命-文在寅自伝』を出版した。昨年12月、中国でもこの本が翻訳出版された。

 文大統領は、日本語版の序文で「韓国と韓国人を理解しようとする日本の読者に出会いたいという、私からの招待状だと思って読んでいただけるよう願っています」として「今年は小渕恵三総理大臣と金大中(キム・デジュン)大統領が『21世紀に向けた新たな韓日パートナーシップ共同宣言』を発表してから20年という節目の年です。『金大中-小渕共同宣言』が目標として提示した平和と繁栄の未来は、両国がともに歩むことで十分に到達可能な道なのです」と明らかにした。また「私たちの先祖が荒海を渡って相手のもとへと向かうことを可能にしたのは、友情と歓迎の力でした。強風が波を起こすように、両国関係は常に順調に進んでゆくだけではないかもしれません。しかし、私たちが共に育んできた文化と歴史の根源は国民の心の奥深くにあって、たがいに近づこうと引き寄せあっています。私たちはやがて真の友人となるでしょう」と述べた。

 文大統領は盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領との縁を多く扱ったこの本の日本語版序文でも、盧元大統領について「盧大統領と私は、とても小さな泉で出会い、険しくはるかな水路を流れてきました。深い泉から流れ出る水は涸れることなく、川となり大河となって海へと流れて行きます。盧大統領にとって海とは『人が暮らす世の中』でした」と書いた。

 岩波書店は新刊案内広告で「戦争の危機から対話局面に朝鮮半島の情勢転換を促した政治指導者、文在寅、ろうそくデモの波の中で当選し、大統領は今何を考えてどのように生きてきたのだろうか。韓国で大ベストセラーになった自叙伝をいよいよ刊行する」と明らかにした。

 姜尚中(カン・サンジュン)東京大名誉教授と北朝鮮による日本人拉致被害者で2002年に日本に戻った蓮池薫・新潟産業大副教授が推薦の言葉を書いた。

東京/チョ・ギウォン特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/japan/864509.html韓国語原文入力:2018-10-04 19:48
訳J.S

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