原文入力:2009-10-05午前07:07:41
ムン・ギュサン前安山支庁長, 大宇造船副社長引き受け
ムン副社長“捜査仕上げ段階 問題ないと判断”
ソク・ジンファン記者
←ムン・ギュサン前安山支庁長
検察中堅幹部が検察捜査が進行中の大企業の副社長になった。
ムン・ギュサン(55・司法試験26回)前安山支庁長は去る8月30日付で検察を退職し9月14日から大宇造船海洋の企業倫理経営室長(副社長)として招聘され出勤していることが4日確認された。企業倫理経営室長はこの会社の法務チームと倫理チームを総括する席で、ムン副社長が招聘され職責が新しく作られた。彼は釜山・昌原地検特捜部長,大検察庁犯罪情報1担当官を経た特捜通であり国家清廉委員会審査本部長も務めた。
検察内外では今回のように企業に対する捜査がまさに進行中の状況で、該当企業が検察中堅幹部を高位役員として採用したことを異例的な事例と見ている。現在ソウル中央地検特捜1部は大宇造船海洋とその子会社の大宇造船海洋建設を捜査しており、大宇造船海洋の専務2人と造船海洋建設の専務2人が拘束され裁判中もしくは裁判を控えている。他の役職員らに対する召還調査も進行中だ。このためにムン前庁長の‘就職’を巡って検察内部ですら「不適切な行動」という評価が出ている。
ムン副社長の就職は公職者倫理法違反の素地もある。行政安全部傘下の公職者倫理委員会の再就職審査結果が確定していない状態で就職したためだ。審査結果が出る前に就職するには、検察総長が署名した‘優先就職確認書’を提出しなければならないが大検察庁の関連部署はこういう確認書を発給した事実がないと確認された。
大宇造船海洋側は「最近、役員らの不正事実が相次ぎ発覚し清廉度を高めるための措置としてムン副社長を迎え入れた」として「迎え入れる時点では捜査が全て終わったものと理解している」と説明した。
ムン副社長は<ハンギョレ>との通話で「検察に聞いたところ捜査が仕上げ段階に達しており問題がないと判断した」として「個人的に国家清廉委で2年間審査本部長を務めるなど、企業の透明経営に対し関心が多かった」と話した。彼は続けて「捜査を受ける役員らを助けたり弁護したことはなく、今回の捜査は私の業務と関係がない」と話した。
法務部が去る7月、国会法制司法委員会ウ・ユングン民主党議員に提出した資料によれば、2005年から2009年上半期まで計42人の退職検事が就職制限対象業者である50大企業に就職したと集計された。行政安全部長官は毎年末、資本金50億ウォン以上,年間総売上金額150億ウォン以上の営利私企業体を就職制限対象業者として告示しており、検事を含む公職者らが退職後にこれら企業に就職することを慎むよう勧告している。
ソク・ジンファン記者soulfat@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/380105.html 訳J.S