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米国と緊密に疎通してきたチョン・ウィヨン、3回目の南北首脳会談に陪席

登録:2018-09-18 22:25 修正:2018-09-19 07:27
北朝鮮の金正恩国務委員長(右)が9月5日、文在寅大統領の特別使節の資格で北朝鮮を訪問したチョン・ウィヨン大統領府国家安保室長に耳打ち話を交わしながら笑っている=大統領府提供//ハンギョレ新聞社

 18日午後、朝鮮労働党中央委員会本部庁舎で2時間にわたり進められた文在寅(ムン・ジェイン)大統領と金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の3回目の首脳会談には、チョン・ウィヨン大統領府国家安保室長とソ・フン国家情報院長、金英哲(キム・ヨンチョル)労働党中央委副委員長(兼統一戦線部長)と金与正(キム・ヨジョン)党中央委第1部部長がそれぞれ陪席したと、大統領府が明らかにした。4月27日と5月26日に板門店で開いた文大統領と金委員長の1・2回目の会談では陪席しなかったチョン・ウィヨン室長が参加したことが目につく変化だ。

 文大統領が今回の会談で「非核化のための朝米対話を促進する問題に集中的努力を傾ける」と明らかにしたことに伴う変化と見られる。チョン室長の陪席は「非核化の実践的方針」を協議するためにあらかじめ調整した今回の会談の性格に対応している。これに先立つ8月24日、マイク・ポンペオ米国務長官の4回目の訪朝が取り消しになるなど、朝米非核化交渉が難航しており、朝米膠着の解消が今回の会談の核心課題に浮上した。チョン室長は、3月と9月に文大統領の特使団長として北朝鮮を訪問し、金委員長にすでに二回会っているうえに、韓国政府の対米高位協議の代表的窓口だ。彼は、ホワイトハウスのジョン・ボルトン国家安保補佐官と頻繁に通話するなど、米国側と緊密な疎通をしているだけに米国の立場に対する理解が深いといわれる。

 ソ・フン国家情報院長と金英哲副委員長の会談への陪席は、すでに“定数”として予想されていた。二人は4・27と5・26会談の時にも揃って陪席し、ポンペオ長官が中央情報局(CIA)長だった時から、南北米の三角水面下協議の窓口の役割をしてきた。ソ院長と金副委員長は、文大統領と金委員長の1~3回目の会談にすべて陪席した唯二人の人物だ。ソ院長は、金委員長に最も多く会った南側の要人だ。公開されただけでも、特使団として2回、首脳会談の倍席者として3回会った。金英哲副委員長は、6月1日にホワイトハウスでドナルド・トランプ米大統領に金委員長の親書を伝えるなど、対南および対米関係改善の前面に出た核心人物だ。

 金与正副部長の陪席も注目に値する。金副部長は、4・27会談の時イム・ジョンソク大統領府秘書室長の相手役として陪席したが、5・26会談では陪席しなかった。こうした事情のため、今回の会談での同席有無が関心事だったが、この日順安(スナン)空港での出迎えから会談陪席まで「熱心な働き手」であることを改めて誇示した。

平壌・ソウル共同取材団、ノ・ジウォン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/862632.html韓国語原文入力:2018-09-18 19:59
訳J.S