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文化部, 芸術の殿堂 不正隠蔽

登録:2009-09-30 09:55

原文入力:2009-09-29午後11:44:44
“工事業者 不当契約 12億予算 浪費”監査報告 後から抜く…“ユ・インチョン長官に報告”

イ・ギョンミ記者

文化体育観光部(文化部)が今年初め、芸術の殿堂に対する総合監査を実施し、相当水準の不法・不正疑惑を摘発したが最終処分要求書には明確な理由もなくこういう事実を大挙削除・脱落させたと発表された。特に文化部側がこれをわざと隠蔽したという疑惑も提起されている。

29日<ハンギョレ>が入手した‘芸術の殿堂総合監査結果報告’等によれば、文化部は去る2月17日から1ヶ月ほど芸術の殿堂総合監査を実施し‘オペラハウス復旧工事’入札過程の問題点および前・現職幹部らの不正・専横など10ヶ項目にわたり不正事実を明らかにした。だが、文化部が去る6月中旬に作成した‘監査処分要求書’にはこの10ヶ項目の内の相当部分が抜け落ちている。

文化部は去る4月に作成一A4用紙14枚分量の‘総合監査結果報告’で「芸術の殿堂が昨年初めオペラハウス火災復旧工事業者を選定する過程で、外国業者O社と不当な契約を結び12億ウォンの予算を浪費した」と指摘した。入札公告書にウォン貨(韓国ウォン)で契約すると明示していたが最終的にはユーロ貨を提示したヨーロッパの業者と契約し、この過程で国家契約法と関連規定に違反したということだ。特に当時の文化部は「運送費を芸術の殿堂で負担するなどO社と癒着した兆候が見える」として契約と関連し‘検察捜査依頼’を検討するようにした。また文化部監査チームはキム・某前社長が後援支援金3億ウォンを個人用途に流用し、法人カードを不正使用した点を明らかにし検察に捜査を依頼するようにして、シン・ホンスン社長とパク・某事務局長の解任を検討し勧告するなどの強力な措置を要求した。こういう結果報告はユ・インチョン長官にも報告されたと伝えられた。

だが2ヶ月後に作成された処分要求書ではこういう内容の大部分が明確な理由もなく全て除かれた。文化部監査チームは監査結果報告書を作成した後、人事発令で解体され、後の処分要求書は新しく来た監査チームが作成したのだ。

当初、総合監査に参加した文化部関係者は「結果(処分要求書)がこのように出てきたことには納得が行かない」として「文化部は芸術の殿堂不正を知っていながら相応した措置を取らなかった」と<ハンギョレ>に話した。これに対し2回目の処分要求書を作成した文化部のチェ・ジョンハク監査官は「最初の報告書は草案に過ぎず、検証過程で不確実な内容などを最終報告書から除いた」と説明した。 イ・ギョンミ記者kmlee@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/culture/culture_general/379422.html 訳J.S