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危機の民主労総…また‘白紙革新案’

登録:2009-09-12 09:32

原文入力:2009-09-11午後07:32:28
代議員大会 下半期闘争・進歩政党 統合だけ叫ぶ
革新委 構成できず 役員直選制猶予案も留保

イ・ワン記者

←イム・ソンギュ民主労総委員長が11日午前、忠北,忠州市,忠州湖リゾートで開かれた第47次臨時代議員大会で会議を主宰している。忠州/キム・ジョンヒョ<ハンギョレ21>記者hyopd@hani.co.kr

‘危機’が目の前まで差し迫ったが、変化の動きは感知されなかった。大企業労組の相次ぐ脱退などで‘四面楚歌’に追い込まれた全国民主労働組合総連盟(民主労総)が11日代議員大会を開いたが、危機を抜け出す代案を出すことはできなかった。ただ進歩政党の統合と団結闘争を訴えただけだ。

民主労総はこの日、忠北,忠州市,忠州湖リゾートで400人余りの代議員らが集まった中で47次臨時代議員大会を開き、社会公共性強化など下半期事業計画を通過させた。民主労総は△非正規職法および最低賃金法改悪阻止△複数労組交渉窓口単一化と前任者賃金支給禁止阻止△社会公共性強化などを下半期3大核心闘争課題に定めた。11月と12月にはストライキを含む総力闘争も予告した。

イム・ソンギュ委員長はこの日の代議員大会で次期委員長選挙不出馬を宣言した。だが去る4月‘組織革新’を掲げスタートしたイム委員長体制はこれまで明確な‘変化’を示せなかったという評価を受けている。スタートし6ヶ月が過ぎたが、民主労総は新しい革新方案を出せないまま次の代議員大会の前に‘革新委員会’を設けることにした。イム委員長が推進した‘社会連帯戦略’も社会連帯憲章を制定しようということに終わった。委員長を組合員の直接投票で選ぶ‘役員直選制’を3年猶予する方案は論議の末に9月中に代議員大会を再び開き議論することにした。

代わりに民主労総はこの日、民主労働党と進歩新党の統合を促す決議案を通過させた。イム委員長は「今年の最大目標は進歩政党の統合でなければならない」として「来年の地方選挙前までに表面化しなければ新しい政治勢力を作ることに情熱を傾ける」と話した。

これに対して労働界のある要人は「国民的な支持と信頼を回復するための内部努力はせずに、外部政治勢力である進歩政党の統合を要求するのは無責任だ」と話した。イ・スンチョル民主労総スポークスマンは「2党に分かれた後、現場で政治事業が難しくなり進歩政党らの党勢が減り立法活動が弱まったことを痛感した」と話した。

これについて別の労働界人士は「民主労総が離脱労組の増加と組合員らが信じてついて行ける展望の不在などで困難に見舞われていることは事実」として「それでも疎外された労働者たちのために民主労総は依然として必要な存在なので市民社会が時間をかけて見守る必要がある」と話した。

イ・ワン記者wani@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/labor/376323.html 訳J.S