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韓国警察「南営洞対共分室」人権センター民間委託を検討

登録:2018-01-10 21:57 修正:2018-01-11 08:42
龍山区葛月洞の旧「南営洞対共分室」=資料写真//ハンギョレ新聞社

 警察が現在、警察庁人権センターとして使用している旧南営洞(ナミョンドン)対共分室を、人権記念館などの形で民間に委託し運営する案を検討していることが確認された。

 警察庁関係者は10日「イ・チョルソン警察庁長官の指示で、市民社会が直接旧南営洞対共分室を朴鍾哲(パク・ジョンチョル)記念展示室などとして運営できるようにする案を検討している」として「現在、南営洞に入居している警察庁セクハラ相談センターなどが移住する方案を含め、現代史的意味をよみがえらせる方向で決定されるだろう」と話した。現在、南営洞人権センターの建物を管理している警察庁監査官室は、市民社会団体が参加する委員会を構成し、民間委託方案を議論する計画だ。行政資産として縛られている建物の所有権は国家に残すものの、建物の運営権を渡す方案が有力だと警察庁関係者は伝えた。当初この建物に入居する予定だった警察庁人権侵害真相調査委員会も、警察庁近隣の建物を賃借して入ることが決定された。

昨年1月14日、民主烈士朴鍾哲30周忌追悼祭がソウル市龍山区の旧「南営洞対共分室」(現、警察庁人権センター)で開かれた。追慕祭の後、朴鍾哲が警察の拷問によって亡くなった5階509号室に市民が供えた菊の花が置かれている=資料写真//ハンギョレ新聞社

 旧南営洞対共分室は、2005年に警察庁人権センターに看板を変えた。朴鍾哲烈士が拷問を受けて亡くなった5階の調査室が一般に公開され、朴鍾哲記念展示室などが設置されたが、セクハラ相談センター、顧客満足モニターセンターなど警察行政用途にも活用され、建物の歴史的意味を正しく生かせていないと指摘されていた。パク・ジョンチョル記念事業会は最近、映画『1987』の封切りを契機にこれを市民社会が運営する人権記念館に変えるべきだという請願を大統領府に出した。

 一方、今月末に活動を始める警察庁真相調査委員会は、龍山惨事▽密陽(ミリャン)送電塔反対座り込み鎮圧など、5件の警察力投入に対して調査することにした。

ホ・ジェヒョン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/827162.html韓国語原文入力:2018-01-10 18:39
訳J.S

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