原文入力:2009-01-08午後02:11:01
大統領‘ 模範事例’紹介…‘1%ための対策’論難
米現地 景気低迷・失業難にインターン就職も不透明
チェ・ヒョンジュン記者
今年2月卒業予定の大学生チョン・ジェヨン(26)氏は‘韓-米大学生研修就職(WEST)プログラム’申請可否を悩んだ末に結局あきらめた。費用があまりにも高いうえにプログラム内容も不確かだったためだ。チョン氏は「生活費を除いて参加費と研修費だけで7千~9千ドルであるうえに、まだ具体的なプログラム内容も確定していなかった」として「より安く研修とインターンができるワーキングホリデーを調べてみる計画」と話した。
イ・ミョンバク大統領が青年働き口対策の模範事例として紹介した大学生向けの米国研修就職プログラムが‘1%台学生のための対策’という指摘を受けている。政府は国内大学生が米国に最長18ヶ月間留まって語学研修(5ヶ月),インターン就職(12ヶ月),旅行(1ヶ月)等をするように編成された‘ウェスト プログラム’を今年3月から施行する。新年2300人を始め、年間最大5千人まで拡大する計画だ。イ大統領は去る2日、新年国政演説で青年失業対策と関連して、このプログラムを代表的な政府政策として紹介した。
問題は費用だ。政府が明らかにした資料によれば、5ヶ月語学研修費が5000~5800ドル、インターンシップ斡旋などプログラム参加費2500~3500ドルがかかる。生活費は別途だ。インターン就職をするまで生活費を含めて韓国WONで2千万ウォン内外がかかるわけだ。これに対してテ・ジュンニョル外交通商部領事サービス課長は「研修費などで初期に大金がかかるが、インターン就職で残り12ヶ月間は金を稼ぐことができる」として「5ヶ月分の研修費で18ヶ月研修をするわけ」と話した。
しかし、語学研修を終えてもインターン就職がきちんとできるのか未知数だ。米国の景気低迷が厳しくて青年失業率も高い状況で、コミュニケーションが自由でないアジア系大学生らが有給の仕事を探すのは容易ではないためだ。実際2004~2006年に産業人材公団が実施した海外インターンシップ事業でも参加学生たちの大部分が無給インターンとして仕事をした。ウェスト プログラムは志願締め切りが終わったが、未だにインターンシップ対象業者などが全く確定していない。大学生ソ・某(28)氏は「どんな仕事を得ることができるかが重要だが、それが決まっていないのでは心配だ」と話した。
これに対して外交通商部側は「米国国務省が推薦した業者3ヶ所と事業を進めている」として「申請者たちが最大限、有給インターンとして仕事が出来るようになるだろう」と話した。キム・サムホ韓国大学教育研究所研究員は「生活費を含めれば5千余万ウォンもかかるプログラムを果たして青年就業対策ということができるのか疑問」と語った。
チェ・ヒョンジュン,キム・ミンギョン記者 haojune@hani.co.kr