原文入力:2009-01-08午前04:25:57
教科部, 進歩指向委員ら解職検討に混乱加重
キム・ソヨン記者
跛行を繰り返す原因は‘委員長空席’
大法院長が推薦した委員たち‘忌避’したせい
“強制解職うんぬんは教科部の越権”
朝鮮大・尚志大・世宗大・光云大など紛争私学正常化方案を審議している教育科学技術部傘下の私学紛争調停委員会(私紛委)が ‘委員長空席’のために跛行を繰り返している。チョン・クィホ弁護士が昨年11月委員長を辞退した後、委員長になることができる大法院長推薦の私紛委員らが皆、委員長を引き受けることを拒否しているためだ。
7日教科部と私紛委の話を総合すれば、チョン前委員長が辞退して後任委員長が選任できないまま1ヶ月を過ぎて、4ヶ大学正常化方案に対する議論ができなかった。私紛委関係者は「私紛委規定では会議招集権者が委員長になっており委員長空席状態ではどんな結論が出ても後ほど決定内容について訴訟など論議になりうる」として「委員長が選任されなければ正常な会議は難しい」と語った。
私立学校法は大法院長が推薦した私紛委員5人の中で1人が委員長を引き受けるように規定している。これに伴いチョン前委員長が辞退した後、パク・ヨンニプ弁護士が委員長として互選されたが直ちに辞任して残る三人の委員も皆固辞している状態だ。
これに対して、大法院長推薦委員たちが職務放棄をしているという指摘が出ている。パン・チョンキュン尚志大教授協議会共同代表は「正常化準備ができている4ヶ大学は今非常に苦しい心情で私紛委決定を待っているのに委員長は不意に臨時理事派遣意見が貫徹されないからと辞退して、残りの委員らは誰も委員長を引き受けないというのは無責任」と批判した。これに対してチョン前委員長は「無責任だと言うこともできるだろうが皆(委員長席を)負担に思うから無理にさせることもできない」と話した。
こういう状況で教科部までが旧財団側が忌避申請を出した進歩指向の一部委員に対して強制解職を検討しており混乱が加重されている。
私紛委のある委員は「私紛委員は大統領が委嘱するのに教科部が強制解職云々するのは越権」としながら「私紛委が空転する理由は委員長空席のためなのに教科部は一部委員のせいだと罵倒している」と話した。彼は「これは4ヶ大学に臨時理事を派遣することを望む教科部が正常化に努める委員らに圧力を加えているもの」と主張した。
私紛委員は計11人で、大統領が3人,国会議長が3人,大法院長が5人を推薦し大統領が委嘱するもので任期は2年で今年の末までだ。
キム・ソヨン記者dandy@hani.co.kr