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修正版 金星歴史教科書 発行中断 判決

登録:2009-09-03 09:08
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/374554.html

原文入力:2009-09-02午後07:51:43
中央地裁“著者の同意なく…人格権侵害”
教科部“確定判決前まで継続使用”

ソン・ギョンファ記者,イ・チュンジェ記者

著者の同意なく修正された金星出版社の高等学校<韓国近現代史>教科書の発行と配布を中断せよとの1審判決が下された。教育科学技術部が‘左偏向教科書の校正’という名目を前面に掲げ著作権を無視して学問の自由を侵害したことを確認したものだ。

ソウル中央地裁民事合議11部(裁判長 イ・ソンチョル)はキム・ハンジォン(51)韓国教員大教授など金星出版社<韓国近現代史>教科書著者5人が、出版社と韓国検定教科書を相手に出した著作人格権侵害停止請求訴訟で修正された教科書の発行・販売・配布を中断し著者らに慰謝料400万ウォンずつを支給せよと判決した。

裁判所は‘初・中等教育法に教科部長官が発行者や著作者に修正を命じることができると規定している’という出版社側主張に対して「これは修正命令に違反すれば発行停止などを命じる根拠とすることはできるが、著作者と発行者の間の‘同一性維持権’制限規定になりはしない」と明らかにした。また‘著者らが教科部長官の指示事項を誠実に履行することにした’という主張に対しても「同一性維持権を制限する暗黙的約定が含まれたと見ることはできない」と判断した。同一性維持権は著作人格権の一つで、著作者の同意なしには内容や形式に本質的変更を加えることができないということだ。裁判所はこれと共に慰謝料の支払いも命じた。

教科部はしかし「大法院の確定判決前までは修正された教科書を継続使用する」とし、判決を受け入れなず出版社を通じ控訴する方針であることを明らかにした。

金星出版社は昨年12月、教科部の度重なる修正指示により著者らの反対を押し切り教科書の30ヶ所を直した。修正された教科書は‘南韓と同様に北韓も単独政府樹立の過程を歩んだ’という文章を消すなど、ニューライト団体と国防部などの要求を受け入れた。

これに対し著者らは去る1月、ソウル中央地裁に修正禁止仮処分申請を出したが当時、裁判所は「教科部の指示を誠実に履行することにした以上、指示に従わなければならない」として申請を棄却した。著者らは教科部を相手に修正命令を取り消せとの内容の行政訴訟を進行しており、民主社会のための弁護士会は修正指示に対する情報公開訴訟を起こし控訴審が進行中だ。

ソン・ギョンファ,イ・チュンジェ記者freehwa@hani.co.kr

原文: 訳J.S