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校長公募 取り消しされた居昌,北上小学校‘登校拒否’

登録:2009-09-02 12:35

原文入力:2009-09-01午後08:47:24
父母たち“慶南教育庁,支持候補が脱落するや一方的取り消し”
教育庁“生徒たち欠席処理…父兄には法的責任を問う”

チェ・サンウォン記者

←北上小学校の生徒たちが1日午前、学校に行く代わりに父母らが村の一角にテントを張り臨時に用意した‘村の学校’で授業を受けている。 北上小学校学校運営委員会提供

ヨンジュン(11・慶南,居昌郡,北上小学校4年)は1日、夏休みを終え始業したが学校には行かなかった。代わりに学校近くの村の森に父母たちがテントを張って用意した‘村の学校’に行った。北上小学校は全校生42人の田舎の学校だ。だが始業日のこの日、北上小学校には生徒12人だけが登校し残りの30人は村の学校に行った。校長公募制施行問題のために学校運営委員会と慶南道教育庁が摩擦を起こし、父母たちが子供を学校の代わりに自分たちが直接運営する村の学校に行かせることにしたためだ。

北上小学校の父母たちは最近学校発展のために若くて有能な校長を公募しなければなければならないと同意を集めた。先月31日退職した校長を含め近年に入って連続して定年退職を前にした3人の校長が来ては1~2年で去って行ったためだ。慶南道教育庁も父母たちの意を受け入れた。しかし教育庁が実施した1次,2次審査を終え、学校運営委員会の最後の3次審査で校長候補の順位がさかさまになり慶南道教育庁は父母たちの談合疑惑を提起し校長公募制手続きを中止した。そして再び定年退職2年を残した校長を任命した。これに反発した父母たちは新校長が赴任する1日、村の森にテント3ヶを張り‘また別の学校’を開いた。生徒たちを教える先生も4人採用した。父母たちが交代して通学車両を運転し給食にも責任を負うことにした。

ソ・ウォン(45)北上小学校学校運営委員長は「慶南道教育庁は自分たちが支持する候補が脱落する状況に置かれるや一方的に手続きを中止した」として「だが教育庁が来年にも校長公募制を再度行うと約束するならば直ちに子供たちを学校に行かせるだろう」と話した。しかしイム・ソンテク慶南道教育庁初等課長は「新任校長が定年退職する2年後に校長公募制を再検討することはできるが、今はその問題を論じることはできない」として「生徒たちは1日から欠席処理され、子供の教育権を履行しない父母は法的な責任を負うことになるだろう」と話した。

1日赴任したオ・チュンファン北上小学校長は始業式を終え直ちに‘村の学校’に走って行った。生徒たちも見たくて父母たちにも会って問題を解決するためだった。「校長に昇進し今日初めての出勤をしながらとても心が重かったです。私がなぜこの難しい立場に陥らなければならないのか恨みもしました。だが問題が解決される時まで村の学校の生徒たちにも全てのことを惜しみなく支援するつもりです。」オ校長の目じりにはいつのまにか露がたまっていた。

居昌/チェ・サンウォン記者csw@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/374358.html 訳J.S