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私は君が今日何をしたのか時間帯別に知っている

登録:2009-09-01 12:11

原文入力:2009-09-01午前11:46:47
CCTV・クレジットカード決済・インターネット接続通じ再構成可能
悪用すれば映画‘エネミー オブ アメリカ’状況 遠からず

キム・ジェソプ記者

最近ソウル,鍾路で発生した現金輸送車強奪未遂事件の犯人は閉回路テレビ(CCTV)のおかげで捕えることができた。チェ・ジンシル氏の遺骨箱を盗んだ犯人もやはりCCTV映像のおかげで捕まった。

また、建物外壁,路地,事務室,エレベーターなど随所に設置されたCCTVはそこを通りすぎる人々の記録を残す。記録を残すのはCCTVだけではない。バスや地下鉄にどこで乗り降りたのかはもちろん、いつどこでインターネットを利用したのか、誰と携帯電話通話をしたのかに対する記録も間違いなく残る。

‘朝出勤し夕方退勤し寝床につくまで、私に対する記録がどこにどれくらい残るだろうか。国家人権委員会の職員B氏が自身の一日の‘足跡’を調査した内容によれば、家を出た瞬間から帰宅するまで分単位で完ぺきに再構成できるほどだ。

職場のためにソウルで一人で暮らすB氏は月曜日の朝、光州広域市の本宅からソウルへ出勤する。月曜日の明け方4時35分、彼の‘動向’は携帯電話でコールタクシーを呼ぶことから残り始める。家を出る時はアパートのエレベータ前と団地出入口で顔が撮られる。汽車に乗るために光州駅に到着した時も駅出入口のCCTV画面に彼の姿が残った。

汽車に乗り龍山駅に到着した後、地下鉄に乗り換え市庁駅でおり、事務室に入る過程でも彼に対する記録はあちこちに残る。事務室に到着しコンピュータを点け、行政ネットワークとメッセンジャー・ポータル サイトに接続する時にはログ記録が残る。以後も帰宅する時まで20ヶ余りのCCTVに撮影され7~8ヶ所にクレジットカード番号が残る。

この間はこういう記録が独立的な保存装置に別々に保管されていた。また一定期間が過ぎれば大部分が削除された。だが、CCTV画面がデジタル化し保存装置が通信網を通じて接近可能な状態に変わっている。いろいろな所で撮られたCCTV画面を分析し、特定人の姿を捜し出し移動経路を時間帯別に再構成することができるようにする技術も開発された。

日常生活のあちこちに残した個人記録は犯人を捉えたり、いなくなった子供を探す時のように有効に使われる時も多い。問題はこれを悪用した場合、個人の人権侵害を越え事実を隠したり情報をわい曲することもできるという点だ。映画<エネミー オブ アメリカ>のような状況が実際に発生しかねない。この映画を見れば、政治的な理由で議員を殺害した情報機関が犯行事実を隠すためCCTV画面のような記録を無断操作し犯行場面が撮られた保存装置を持つ市民(ウィル スミス扮)を崖っぷちに追い出す場面が出てくる。

キム・ジェソプ記者jskim@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/374236.html 訳J.S