原文入力:2009-08-31午後07:10:23
”保安法違反疑惑 クァク・ドンギ氏 ‘パケット’ 発見
同じ回線使う家族・会社同僚の情報も露出
チョン・ユギョン記者
←31日午後、ソウル,永登浦の民主労総会議室で‘国家情報院盗聴実態に関する緊急記者会見‘ が開かれ参席者たちが報道された国家保安法容疑者などのインターネットと電子メールが国家情報院により盗聴されたことを糾弾している。 シン・ソヨン記者viator@hani.co.kr
国家情報院が捜査過程で容疑者はもちろんその家族のインターネット使用内容を一つ一つ監視する‘パケット盗聴’をした情況があらわれ、行き過ぎた私生活侵害という指摘が出ている。
クァク・ドンギ南北共同宣言実践連帯政策委員は31日、ソウル,永登浦区の民主労総大会議室で開かれた‘インターネット回線盗聴および国家情報院盗聴実態に関する記者会見’で「昨年9月、国家保安法違反疑惑(利敵表現物製作など)で起訴され裁判を受ける過程で国家情報院が昨年6月12日から2ヶ月間にわたり家と事務室のインターネット回線をまるごと‘パケット盗聴’してきた事実を知ることになった」と明らかにした。
パケット盗聴とはインターネット回線を行き来する電子信号(パケット)を中間で取り出し捜査対象者のコンピュータと同じ画面をリアルタイムで見ることだ。既存の‘インターネット盗聴’はすでにやりとりされた電子メールを後ほど開けてみることだが、パケット盗聴はインターネット検索やメッセンジャーでの対話内容,ファイル ダウンロードなどすべてのインターネット使用内容を監視することができる。
またクァク氏は国家情報院が自身の家族名義のインターネット回線までパケット盗聴し、家族の私生活まですべて確認したと主張した。パケット盗聴は事務室などで同じ回線を分けて使う他の人々のすべての個人情報まで開けてみることができる。情報機関がすべての盗聴内容を裁判所に提出し事後検証を受けるようにする日本とは異なり、我が国の通信秘密保護法は情報機関の盗聴内容に対する検証を規定していない。このために盗聴当事者もどこまで盗聴がなされたのか確認が不可能だ。
クァク氏は「国家情報院は私たちの家族が楽しみ訪ねるサイトやメッセンジャーの対話内容まで全て覗いていた」として「国家情報院が我が家の居間に入ってきて座っていたと同じこと」と話した。国家情報院は2ヶ月間パケット盗聴をしても裁判所に提出した証拠は団体ホームページにも公開的に上げられた書類を同僚に送った2通の電子メールだけだった。クァク氏は去る4月、1審で懲役1年6ヶ月,執行猶予3年を宣告された状態だ。
民主化実践家族運動協議会(民家協)のハン・ジヒョン活動家は「法律により捜査目的の盗聴を許したとは言え、インターネット電子メールはもちろんウェブサーフィンの内訳まで私生活のすべての領域を制限なしで暴く底引き網式捜査に対しては統制基準を用意しなければならない」と話した。
一方、パケット盗聴はインターネット草創期から理論的には可能だったが、インターネット回線の速度が上がりコンピュータ性能が良くなるなど技術の発達で最近になって実現可能になった。ジャン・ヨギョン進歩ネットワーク活動家は「国内外サイトを区別せず外国の電子メール サービスを利用する‘サイバー亡命’も効果がない」と話した。
チョン・ユギョン記者edge@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/rights/374120.html 訳J.S