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“今は大恐慌初期であるように見える,オバマ式高強度浮揚策正しい”

登録:2009-01-07 19:04

原文入力:2009-01-06午後11:49:42
“議会法案通過が遅れれば悪夢現実化”
高速・大規模政策 内外憂慮に一針

リュ・イグン記者

←ポール・クルグマン教授

“ぞっとする話だが、今は二度目の大恐慌の初期のように見える。”昨年ノーベル経済学賞を受賞したポール・クルグマン米国プリンストン大教授の現実診断だ。彼は5日<ニューヨーク タイムズ>に寄稿した文で「私たちが二度目の大恐慌の発生を防ぐ程十分にすばやくて大胆に行動できるだろうか? 私たちはまもなく知ることになるだろう」と明らかにした。彼は「オバマが正しい。私たちは本当にはやくて大胆な行動が必要だ」として「議会が景気浮揚策を通過させることは確実だが、遅滞したり規模が減ることに憂慮がある」と付け加えた。

バラク・オバマ米国大統領当選者が景気浮揚策をあまり急いではいけないとか、浮揚策の金額が多すぎると声を高める議会内外の懐疑論者に向かって発したクルグマンの警告であるわけだ。彼は「オバマの景気浮揚策が直面する最も大きい問題は多くの政治家たちが公共支出の恩恵が費用を正当化させるほどの証拠を要求しようとすること」と指摘した。 彼は「過去減税では決して要求されたことがない荷物」としながら、共和党など保守陣営が足を引っ張ろうとしていると批判した。

彼は議会が景気浮揚策を何ヶ月間も遅延させたり、とても小心に立法化するならば悪夢のようなシナリオが現実化しかねないと憂慮した。彼は「法案が(遅滞して)実行される時、2009年の大部分期間で経済は墜落するだろう」としながら「経済下降を防げなくて単にその速度を少し遅らせるだけの反面デフレーション(低成長下の物価下落)は固定化してしまう」と語った。彼はまた「企業と家計は持続的な経済不況の予測に立って支出計画をたてるだろう」と予想した。

先立って国際通貨基金(IMF)は先月29日「新しい大恐慌の可能性を減じる必要がある」とし、世界各国に財政支出の拡大を通した景気浮揚策を「タイミングよく大規模に」推進しなければなければならないと勧告した。クルグマンの主張と一致すると見ることができる。 基金は大恐慌事例分析を通じて1930年代当時、連邦政府の財政支出増加が危機克服に重要な役割をしたと評価した。

クルグマンは通貨政策手段をうまく活用すれば「大恐慌の再演はない」と宣言したシカゴ学派らの主張がとても安易だと批判した。実際米国連邦準備制度理事会(FRB)が2007年末以後2兆ドルを越える通貨を市場に供給したが、信用梗塞は相変らず深刻だ。経済は第2の大恐慌に向かって自由落下を継続している。

ヌリエル・ルビーナ ニューヨーク大教授も隔月刊<フォーリン ポリシー> 1~2月号に寄稿した文で「正統的な通貨政策手段は効果を失った」として「もし政府が銀行以外の金融機関たちを再資本化する行動により一層敏捷に動かないならば信用梗塞はより一層激しくなることもありうる」と警告した。政府の迅速な追加対応を注文した彼は「不幸にも2009年ははるかに憂鬱な年になるだろう」と展望した。

リュ・イグン記者 ryuyigeun@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/international/america/331679.html

原文: 訳J.S