原文入力:2009-08-23午後11:21:05
タリバン側“ハキムルラ全員一致 推戴”
“すでに死んで…時間稼ぎ策略”主張も
チョ・イルジュン記者
←22日パキスタン タリバンの新しい指導者に選出されたと知られたハキムルラ マフスドゥが昨年12月アフガン境界地帯のオラクジャイ地域のある村で言論インタビューをしている。 オラクジャイ/AFP連合
組織の再整備か、分裂と自滅の始まりか?
パキスタン タリバンが最高指導者後継構図を巡ってあらゆる推測と疑惑を産んでいる。パキスタン タリバン最高指導者のパイトゥルラ メスドゥが今月初め、西側連合軍の空襲で亡くなったと知られる中で権力争いの末に新しく選出された後継者まで生存可否について交錯した観測が出てきているためだ。パキスタン タリバンは米国の最優先対外安保懸案であるアプパク(アフガニスタン-パキスタン)戦争の主敵であり、アフガン境界地帯の北西辺境州でシャリア(イスラム律法)統治を行う程強力なイスラム原理主義武装勢力だ。
パキスタンタリバン運動(TTP)の臨時議長マウルビ パキル ムハムマドゥは22日「タリバン最高意志決定機構のシュラーでハキムルラ マフスドゥが新しい指導者として全員一致で推戴された」と明らかにしたと<AFP>等外信が伝えた。20代後半のハキムルラは前任指導者パイトゥルラの最側近であり非常に冷酷で攻撃的指向の人物と知らされた。
しかし米軍とパキスタン当局はパイトゥルラだけでなくハキムルラの生死さえ正確に把握できずにいる。パキスタン情報当局はハキムルラが最近タリバン内部の激烈な権力闘争過程で亡くなったと見ている。パキスタン情報部のある高位関係者は「ハキムルラ死んだという点には疑問の余地がない」と釘を刺した。しかしレマン マルリク内務長官は22日<ニューヨークタイムズ>に“ハキムルラは重傷を負ったが生きている」と話した。パイトゥルラが亡くなったという確実な物証もない。タリバン側はパイトゥルラが健康上の理由で潜伏中だと主張している。
反面、米国保安当局の高官は「タリバンの後継者指名発表が権力継承を巡る内紛の終息を意味する確実な兆候ではなく、単に指導力再確保のための時間稼ぎ策略に過ぎない」と話した。前・後任指導者の生存可否、指導部の権力闘争様相と新しいリーダーシップの安定化可否が今後のパキスタン タリバンの歩みと米国のアプパク戦争の新しい変数になる展望だ。
チョ・イルジュン記者iljun@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/international/arabafrica/372667.html 訳J.S