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新型インフル 2人死亡…新学期‘非常’

登録:2009-08-17 00:46

原文入力:2009-08-16午後11:46:39
国内で2日連続 死亡者…政府“検査拡大”
日本・台湾でも相次いだ死亡…東北アジア‘危険信号’

キム・ヤンジュン記者,キム・トヒョン記者,ユ・ガンムン記者

←国内で‘新型インフル A(H1N1)’感染による2人目の死亡者が発生した16日午後、仁川空港で日本人団体観光客たちがマスクをしたまま検疫台を通過している。日本でも15日に新型インフルで初めての死亡者が出た。仁川空港/キム・ギョンホ記者jijae@hani.co.kr

国内で‘新型インフル A(H1N1)’に感染した50・60代の患者2人が先週末に相次ぎ亡くなった。今月末に各級学校が休みを終え始業に入るところに新型インフル ウイルスの活動力が旺盛になる季節が近づいており、我が国も新型インフル危険に本格的に露出したのではないかという不安感が大きくなっている。また韓国ばかりでなく日本,台湾など東北アジア3国で新型インフルによる死亡者が相次いで発生し新型インフルの恐怖が再び全世界に広がっている。

保健福祉家族部中央インフル対策本部は16日新型インフルに感染しソウルのある病院で治療を受けた63才女性(ソウル居住)が合併症の急性呼吸困難症候群で亡くなり、タイを旅行した後に新型インフルに感染した56才の男性(慶南居住)も去る15日に亡くなったと明らかにした。

亡くなった60代の女性は先月24日、咳と発熱,咽喉痛などの症状が発生したが特別な治療を受けずにいて呼吸困難症状でソウルのある病院に入院した。去る4日からタミフルで治療を受けたが症状が好転せず、結局各種臓器が機能できなくなる‘多発性臓器不全’に陥り死亡した。

この女性は新型インフル症状が現れる前に国外旅行に行ったことがなく新型インフル確診患者との接触事実も明らかでなく原因経路が不明な地域社会感染と推定された。

新型インフルで亡くなった50代の男性は去る1~5日タイに旅行して帰ってきた後に発熱があり、8日に保健所を訪問し翌日には発熱,呼吸困難,全身痛などの症状で入院した。12日からはタミフルで治療を受けたが、ついに新型インフルの合併症である肺炎および敗血症で亡くなった。この男性の場合、タイに旅行した後に激しい風邪の症状で保健所を訪ねたが、きちんとした新型インフルに対する検診を受けることができず、病院でも診断が遅れ防疫体系に弱点があるのではないかという指摘が出ている。

中央インフルエンザ対策本部は「今後は肺炎や急性呼吸困難症候群で入院するすべての患者を対象にウイルス確診検査を実施し、抗ウイルス製剤を投与する計画」として「直ちに国家備蓄抗ウイルス製剤の10%(50万人分)を治療拠点病院および保健所,拠点薬局などに供給する」と明らかにした。チョン・ビョンユル疾病管理本部伝染病対応センター長は「新型インフルによる死亡率は0.7~1%程度」として「気温が低くなりウイルスの活動力が活発になる季節が来ていることを勘案する時、新型インフル予防および早期治療に一層の警戒心を持たなければならない」と話した。

一方、日本でも15日に初めて新型インフルによる死亡者が出た。日本当局は沖縄県に住む57才の男性がこの日午後、入院した病院で新型インフル感染の後遺症で亡くなったと発表した。台湾でも同日、新型インフル症状を示した6才の女子児童が亡くなり、2人目の新型インフル死亡者が出た。

キム・ヤンジュン医療専門記者,東京,北京/キム・トヒョン,ユ・ガンムン特派員himtrain@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/health/371472.html 訳J.S