本文に移動

金‘蒸らしている’のか、ヒョン‘粘っている’のか

登録:2009-08-15 00:36

原文入力:2009-08-14午後07:12:08
ヒョン・ジョンウン-金正日面談 再び不発
金“主導権を執ろうとする特有の交渉戦略”
ヒョン“金剛山観光再開 切迫した面談要請”

ソン・ウォンジェ記者

←金正日北韓国防委員長が江原道,元山市,松涛園青年野外劇場を現地指導したとし、13日北韓<朝鮮中央通信>が公開した写真。通信はこの現地指導にチャン・ソンテク労働党行政府長などが随行したと伝えたが写真撮影日は明らかにしなかった。 ロイター連合

平壌を訪問中のヒョン・ジョンウン現代グループ会長の金正日国防委員長面談が相次いで延ばされた。予測を許さないキム委員長の外賓面会方式のためだ。

去る10日、北韓を訪問したヒョン会長は当初12日に予定した帰還日を13,14,15日と3度延長した。11,12,13日の面談は全て別途の通知なしに不発となった。金委員長のこういう面会方式は基本的に警護のためのものだが、特有の交渉戦略とも解説される。‘蒸らし’を通じて自身の出現が持たらす効果を極大化し、面談の主導権を握るためということだ。

金委員長は中国・ロシアなど主要友好国との首脳会談を除けば中国や米国側高位要人らの訪問の際も事前に面談日程を確約しないケースが大部分だった。去る4月に北韓を訪問したロシアのセルゲイ・ラブロフ外交長官も金委員長に会うことができなかった。こういう一方性は国際的外交慣行に反する。

一部では相次ぐ滞留延長に照らして、ヒョン会長の金委員長面談が結局は実現するという観測を出した。ある対北消息筋は「ヒョン会長に対する北側の招請状は出発日だけを10日と指定しただけで帰還日はなかった」として「金委員長面談が最初からできないならば、北側が相次ぐ滞留延長を受け入れることもないだろう」と話した。ヒョン会長が13日キム・ヤンゴン労働党統一戦線部長に会ったのも、金委員長面談のための事前調整とみるべきだという指摘が出ている。別の消息筋は「キム部長に会うことで終わったとするならば14日に予定通りに帰って来るはずだが、ヒョン会長はキム部長に会っても滞留を延長したではないか」とした。

今回の北韓訪問に対北事業再開の希望をかけたヒョン会長が強く金委員長面談を要請し、一種の‘粘り’を見せているのではないかという見解もある。ヒョン会長は今回の北韓訪問を通じてユ・ソンジン氏帰還という1次成果を上げたが、金剛山・開城観光の再開など事業懸案を解決するためには、滞留日程を数回延長してでも金委員長面談を成功させなければならない切迫性があるということだ。

金委員長がイ・ミョンバク大統領の8・15祝辞を見守った後にヒョン会長に対南メッセージを伝達するつもりで日程を先送りしているのではないかという分析も出ている。しかし、8・15祝辞にあらわれる南側の対北基調に影響を及ぼそうとしたとすれば、その内容が決定される前の13日までにはヒョン会長に会っていなければならないという反論もある。遅れて面談がなされても金委員長の明確な対南メッセージは出てこない可能性もあるということだ。

ソン・ウォンジェ記者wonje@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/371256.html 訳J.S