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教科書の中の性差別表現

登録:2009-08-14 10:38

原文入力:2009-08-13午後07:32:31
“息子は結婚-娘は出家と表現”
“サッカーは男性-舞踊は女性だけ登場”

ホン・ソクチェ記者

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“私が除け者にされた原因を探せだって? 教科書はそう言うけど集団除け者の原因を直接探すように言うのは被害当事者を自責させかねません。”(清名中1学年ホン・ジェヨン)

国家人権委員会の‘第1期教科書学生モニター団’が学生たちの目の高さで捜し出した教科書の中の反人権事例を集め13日中間発表をした。50人で構成された学生モニター団は去る6月から2ヶ月余り、自分たちが習う教科書から‘人権関連非推薦・差別’事例を若々しい視線で探し出した。

“スポーツには男性・女性選手がいるのに、中学校1学年体育教科書にはテコンドー・サッカー・スキーを説明する写真には男性だけ、舞踊写真には女性だけが登場しています。女性・外国人らもテコンドーをする姿が描かれ多文化教科書が作られたらと思います。”(靈悳中1学年オ・ジュヨン)

今回の発表で学生モニター団は性差別や性役割に対する固定観念事例を最も多く指摘した。チョン・ヒョヨン(新木中3)君は「道徳教科書(138ページ)に‘金老人には結婚した息子3人と出家した末娘がいる’と記述された部分がある」として「息子は‘結婚’,娘は‘出家’と表現し‘娘は育てても効果がない’ということを何時の間にか表わしている」と明らかにした。

この他にもモニター団は‘青少年文化活動の大部分が生産的でないストレス解消性消費文化’と記述した道徳教科書が青少年文化に対する偏見を示していると指摘するかと思えば、大部分の教科書に登場する挿絵が非障害者だけが描かれているという点等も指摘した。

人権委は「モニター団に参加した学生たちが人権の重要性を自ら感じるだけでなく、学生たちがどのように人権を理解しているのかを把握する契機ともなった」として「12月までモニター団を運用した後、指摘された事例を集め改正される教科書で問題点が修正されるように勧告する計画」と話した。

ホン・ソクチェ記者forchis@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/371089.html 訳J.S