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双龍車 64人 大量拘束 ‘公安暴風’

登録:2009-08-11 21:12

原文入力:2009-08-11午後07:16:02
12年ぶり 最大拘束 “容共性濃厚な外部勢力介入” アカ攻撃まで

キム・キソン記者,ナム・ジョンヨン記者

双龍自動車 平沢工場で占拠篭城した双龍車労組員たちが11日大量に拘束された。これに労働界が “偏向的な法適用をしている” として強硬対応方針を明らかにし、労組員大量拘束事態は双龍車正常化のまた別の障害物になるだろうという憂慮が出ている。

水原地裁平沢支院 チョン・ウヨン判事とチョン・ハジョン判事は11日明け方、暴力行為など処罰に関する法律違反,特殊公務執行妨害致傷,業務妨害などの疑惑で拘束令状が申請された42人の労働者の中で、ハン・サンギュン双龍車労組支部長など38人の拘束令状を発行した。チョン判事らは「犯罪事実,疎明が充分で逃走の恐れがある」として令状発給理由を明らかにした。これに伴い、すでに拘束された26人を含めて双龍車関連の拘束者はこの日までに計64人に増えた。これは1997年の韓国大学総学生会連合(韓総連)出帆式の時に195人が拘束起訴された事件以来12年ぶり最大の‘大量拘束事件’として記録されるものと見られる。

労働界と市民・社会団体などでは、労組員の大量拘束は‘労使大妥協’の精神を無視した上に、会社側の不法・暴力行為には目を瞑り労組側だけを問題視した ‘公平性を失った処置’ という批判を提起している。全国金属労働組合はこの日記者会見を行い「警察の過剰鎮圧と不法・暴力行為,会社側の暴力行為に対してはただの一件も拘束捜査を行わないのに労組幹部らと整理解雇撤回を支持した人々にだけ偏向的な法適用をしている」として捜査中断を要求した。全国民主労働組合総連盟も声明を出し「ようやくなされた双龍自動車労使合意の精神が政府によって粉々にされている」と明らかにした。

実際に去る6日、工場進入過程で警察が倒れた労組員を盾とコン棒で無差別暴行したことに対しては刑事処罰はもちろん謝罪の一言すらない。また去る5~6日、平沢工場正門前で会社側職員が市民団体会員たちを角材でむやみに暴行し数人がケガをしたが、これらは皆不拘束立件されただけだ。また検察は去る9日「双龍車事態には国家保安法違反の前歴があるなど ‘容共性が濃厚な外部勢力’ が介入した」として「思想書籍と不法武器類を押収し軍事委員会設置企図を確認した」と明らかにした。しかし京畿地方警察庁保安捜査隊はこれらに国家保安法違反などの疑惑を適用することはできなかった。

こういう状況で警察はまたこの日、労組員など2人の逮捕令状を追加で受け、12人の外部の人を含む労組側関連者52人に警察出頭を要求したと明らかにした。これに伴い拘束者は今後さらに増えるものと見られる。イ・ビョンフン参加連帯労働社会委員長は「60人余りを拘束捜査するのは事実上労組を根絶やしにしようとするもの」として「政府が双龍車大妥協精神に基づく労使共生の解決法よりは、企業構造調整に反発する労組を徹底的に無力化させる方式で公権力を使っている」と話した。

これと関連してカン・トクチュン平沢警察署長は「今までに明らかになった不法行為に対しては労使を問わず厳正に法により処理している」として「会社関連者16人にも警察出頭を要求した」と明らかにした。

水原/キム・キソン,ナム・ジョンヨン記者player009@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/370697.html 訳J.S