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‘固定電話 顧客引き抜き’ SKT・LG はさみ撃ち KT ‘グラグラ’

登録:2009-07-19 09:06

原文入力:2009-07-17午後11:11:02
“インターネット電話に変更すれば大幅割引” 攻勢…200万人移動
KT 5兆ウォン台 収入 ‘威嚇’…別段対策なく防御一辺倒

キム・ジェソプ記者

KTが競争企業等の‘土台引き抜き’戦略にてんてこ舞いしている。SKTとLGーDACOMがKT通信事業の礎であり‘ドル箱’と言える固定電話加入者をインターネット電話の顧客に引き抜く戦略を展開している。固定電話加入者がインターネット電話市場に抜け出るほどKTは事業基盤を失い力を発揮できない。

SKTは最近インターネット電話を追加した結合商品を新しく出した。移動通信加入者が家の電話を子会社のSKブロードバンドのインターネット電話に変えれば、インターネット電話の基本料を無条件に50%割り引く。移動通信では利用年数により基本料を最高50%まで割り引くのと対照的だ。SKブロードバンドは超高速インターネット加入者が家の電話をインターネット電話に変えた場合には、インターネット電話基本料を受け取らない。SKブロードバンド関係者は「KT有線電話加入者をインターネット電話顧客に誘致するためのもの」として「KT固定電話加入者が月間7万~8万人ずつ移ってきている」と明らかにした。

LG-DACOMもKT固定電話加入者をインターネット電話の顧客に引き抜くマーケティングを強化している。この業者は最近超高速インターネット回線共有機能を持ったインターネット電話端末機2種を新しく出し端末機価格を大幅に下げた。2年以上利用すると言えば9万ウォンの端末機を3万3000ウォンで与える。ハードルを下げ固定電話加入者が容易にインターネット電話に切り替えられるようにしたのだ。LG-DACOMのインターネット電話加入者は月間10万余人ずつ増え6月末現在165万人を越えた。この業者は年末までにインターネット電話加入者を225万人に増やすという目標を立てている。

インターネット電話は既存固定電話に比べ品質はほとんど差がなく機能が多様で料金が安い。固定電話の基本料が5200ウォンであるのに比べインターネット電話は2000ウォンだ。また全国どこででも3分当り38~39ウォンの市内通話料で通話することができる。既存電話番号を変えずにインターネット電話に切り変えることも可能だ。今月から固定電話をインターネット電話に切り替えるのにかかる期間も一日に減った。

このために2005年12月に2127万人に達したKT有線電話の加入者が、去る6月には1906万人に減った。7月末には1800万人台に落ち、年末までには200万人余りがさらに抜け出るものと見られる。昨年、5兆4000億ウォンを記録したKTの固定電話収入も今年は4兆ウォン台になると展望される。固定電話収入の減少は売上と利益悪化につながり、マーケティング費用を縮小させる。

固定電話加入者離脱を防ぐ方法はKTもインターネット電話事業を強化する道しかない。だが固定電話収入の減少を加速化する副作用が伴う。固定電話加入者がインターネット電話に切り替えれば加入者当たり売上が3分の1水準以下に下がる。KTは防御姿勢一辺倒になっている。固定電話加入者がインターネット電話に切り替えるといえば「インターネット電話の基本料を免除するから固定電話を解約せずにインターネット電話を追加で利用しなさい」と薦めているだけだ。

キム・ジェソプ記者jskim@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/366461.html 訳J.S