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洛東江‘緑藻 拡散’火を見るように

登録:2009-07-15 11:00

原文入力:2009-07-15午前12:47:50
“堰10ヶ積めば 水流 10倍 遅くなる”
キム・ジュァグァン教授‘水質モデル’分析

キム・ジョンス記者

←洛東江に建設される堰 区間別流下時間予測

政府の‘4大河川再生’事業計画が計画通りに進み、洛東江本流に堰が10ヶ設置されれば、洛東江の流速が堰の設置以前より10倍以上遅くなり、それぞれの堰に水が11~39日留まり、緑藻類の成長を促進し水質悪化が避けられないという予測が出てきた。

これはキム・ジュァグァン釜山カトリック大教授(環境工学)が最近政府の4大河川事業マスタープラン内容と洛東江の水利・水門資料,水質測定資料などを基礎に‘水質モデル’を回し模擬分析した結果で、15日釜山の釜慶大で開かれる大韓環境工学会主催特別シンポジウムで発表される予定だ。

4大河川事業の堰設置にともなう川の流速変化数値が具体的に提示されるのは今回が初めてだ。環境部は「去る5月、国立環境科学院が模擬実験した2012年水質予測値にも流速変化が反映された」としつつも具体的な数値は出していない。

現在、洛東江の安東ダム下流の穎江合流地点から河口堰まで川の水が流れる時間である流下時間は‘Q 275’貯水量基準で18.3日だ。‘Q 275’というのは1年中で275番目に多い川の水の流量基準だ。キム教授の分析によれば、この区間が政府計画のとおり堰8ヶで遮られる場合、流下時間は185.8日に10倍以上増えると予測された。

また政府の主張どおり、堰設置にともなう流量増加により‘水質汚染物質の希釈効果’が現れるものの、水の滞留時間増加にともなう‘藻類成長率増大効果’がより一層強力となり、水質悪化は避けられないものと分析された。希釈効果を現わす1日希釈率平均値が7.2%であるのに対して、洛東江の代表的な二種類の藻類の一日成長率平均値は58.8%で8.17倍も高いということだ。キム教授は「各堰の滞留時間を見れば、強い藻類成長とそれにともなう水質悪化は必然的」と話した。

実際、キム教授が4大河川計画にある達城堰と陜川堰間の29km区間に対して生物化学的酸素要求量(BOD)と緑藻を誘発するクロロフィル-A濃度変化を模擬実験した結果、堰設置により長くなる貯水量滞留時間14.4日が過ぎた後、生物化学的酸素要求量は3倍,藻類濃度は2倍程悪化することが明らかになった。

これに対して、ユン・スンジュン環境部水環境政策局長は「環境部の水質改善対策を考慮していない分析なので現実性が劣る」と話した。だがキム教授は「環境部が緑藻発生を防ぐために川の水の燐(P)濃度を画期的に下げるというが、燐濃度を減らすことは現実的にかなり難しいという点で環境部シナリオどおりになると見る方がより一層非現実的」と反論した。

キム・ジョンス記者jsk21@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/365787.html 訳J.S