原文入力:2009-07-15午前06:49:54
三星事件1審の時“エバーランド・SDS損失分 2500億支給”量刑資料
両会社には1年目会計処理されず…“虚偽で出したか粉飾会計か”
クァク・ジョンス記者
イ・ゴンヒ元三星会長が昨年7月三星事件1審判決を控え三星エバーランド,SDS株式安値発行による会社損失額2500余億ウォンを自ら支給した後、裁判所に善処を要請した事実が遅れて明らかになった。だがエバーランドとSDSが去る1年間に公示した監査・分期報告書には金を受け取った事実が全く現れておらず、イ前会長が裁判所に虚偽資料を出したか、二つの会社が正常会計処理をせずに粉飾会計をしたのではないかという疑惑が提起されている。
14日エバーランド,SDSと経済改革連帯によれば、イ前会長は昨年7月11日1審判決を5日後に控えた日、裁判所に‘量刑参考資料’を出し、特検が控訴状で明らかにしたエバーランドとSDSの株式安値発行により生じた損失額2509億ウォンを両社に支給したので善処を望むと明らかにした。イ前会長は当時エバーランドとSDS社長が捺印した支給確認書まで提出した。イ前会長は資料で「両社の株式価値が転換社債と新株引受権付き社債発行価格に比べて高い場合、少なくとも既存株主らに損害が発生したと見る余地があるため金を出すことにした」と明らかにした。
イ前会長はまた譲渡税脱税額1830億ウォンをすでに払い、特検が起訴しなかった借名株式に対する贈与税予想額4800億ウォンもまもなく払う予定だと明らかにした。量刑参考資料は去る7日、経済改革連帯に差出人が書かれないまま郵便で伝えられた。
←イ・ゴンヒ前会長返済および税金納付内訳だがエバーランドとSDSが去る1年間に公示した監査・分期報告書にはイ前会長から金を受け取ったという事実が全く出てこない。これに対して三星は「イ前会長から金を受け取り会社が保管中であることは認める」として「会計処理をしていないのは金を受け取る根拠が不明なうえに裁判が進行中なので会社損失額が決まっていないため」と解明した。また裁判が終わり次第、お金の処理を終える計画だと明らかにした。
だが会計専門家たちはイ前会長のお金は財務諸表に営業外収益や特別利益の‘資産受贈利益’項目で処理するようになっているとし、三星の解明に疑問を提起している。経済改革連帯のキム・サンジョ所長は「イ前会長が虚偽資料を出したと疑わざるを得ない」として「実際金を出したとしても両社が1年以上にわたって正常会計処理をしないのは明白に粉飾会計」と話した。
法律専門家たちは裁判結果によりお金を処理するということに対しても疑問を提起する。良い企業支配構造研究所のキム・ソンウン所長(弁護士)は「イ前会長が出したお金は善処を受けるために何の条件もなしで支給したもので、裁判結果により処理が変わる供託金とは全く性格が違う」として「イ前会長が裁判に勝ったといってお金を返すようなことになれば結局、1審裁判所をだました形になる」と話した。一方、SDS株式安値発行事件は大法院の破棄差し戻し決定により来る29日控訴審が再開される。
クァク・ジョンス大企業専門記者jskwak@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/365887.html 訳J.S