原文入力:2009-07-14午前07:36:37
毎月利子など払うお金 917万ウォン, 受領額は622万ウォン
検察内でも“率直に言って信じられない弁明…恥ずかしい”
ソク・ジンファン記者
←チョン・ソングァン候補者収入支出対比
現場から
13日国会で開かれたチョン・ソングァン(52)検察総長候補者の人事聴聞会ではとりわけ多くの国会議員らがチョン候補者の収入を尋ねた。分からないからではない。議員らにあらかじめ配布された人事聴聞会資料を見れば、チョン候補者は税金を除いて月平均620万ウォン程度を給与として受け取る。配偶者は専業主婦だ。
議員らの質問が多くなされたことはチョン候補者の支出規模のためだ。620万ウォンでは生活費どころか利子の支払いすら手にあまる境遇だ。受け継いだ財産が多くない検事が収入より支出が多いならばどうなるだろうか? 検事はその大きい権限に見合って‘誘惑’が多い職業だ。さらにチョン候補者の費用を見れば、殺人的な物価上昇と私教育費などに苦しめられる庶民の超過支出とは次元が違う。
聴聞会の時、時間に追われた議員たちがそこまで確かめてみることが出来ない費用を代わりに計算してみた。チョン候補者は家族全体の財産の二倍に達する28億7500万ウォンのアパートを買い、いろいろな所から金を借りた。銀行貸し出し7億5000万ウォン(利率年4%)の月平均利子は250万ウォンだ。事業家パク・某氏に借りた8億ウォン(利率年4%)の利子も毎月267万ウォンだ。弟と妻の姉から借りた8億ウォンも無利子で借りたというものの利子を惜しんだお金に対する贈与税を出さなければならない。チョン候補者は法を犯したまま出さずにいるがこのお金を計算してみれば1ヶ月に50万ウォン相当だ。
その上、現在居住するアパートの管理費として1ヶ月に最小80万ウォンがかかる。高級住宅所有にともなう税金は財産税の他にも総合不動産税560万ウォンを含めて年間1200万ウォン余りで、1ヶ月に100万ウォン相当だ。問題になったジェネシス車両の月間リース料として170万ウォン程度がかかる。
単に家を維持して車を所有する費用を合わせると1ヶ月平均917万ウォンが必要なわけだ。月間給与より295万ウォン多く使うわけだ。チョン候補者の弁明のとおり、ソウル,蚕院洞に所有しているアパートを売り、事業家に借りたお金8億ウォンを返すとしても1ヶ月の利子265万ウォンが減ることになるので、相変らずチョン候補者の収入対比支出は赤字だ。
もちろん今回の計算に生活費は最初から入れていない。ジェネシス乗用車にどんなお金でガソリンを入れるのか気になる。
一線検察は沈鬱だ。組織が早く安定することを願う気持ちは切実だが、あふれる疑惑に困惑している雰囲気が歴然だ。聴聞会を見守った一線検察庁のある幹部は「率直に言ってどんな検事もあのような形の弁明は信じない。恥ずかしい」と話した。最高検察庁のある幹部も「初めての聴聞会対象であったソン・クァンス前総長を含めて誰もこのような形の疑惑に包まれたことはない」として残念がった。検察総師が組織の安定と発展に寄与するのではなく、むしろ組織が困難に陥ることはないだろうか心配する声だ。
今後、お金が必要な公職者らは皆チョン候補者の‘先例’にならって‘知人’に借用証一枚書いて現金で借りて使うのではないだろうか。巨額を銀行利子より安く借りて使っても、かなり以前から知り合いつきあったとさえ言えば事故が生ずる心配がないから。
ソク・ジンファン記者soulfat@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/365678.html 訳J.S