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米国留学中に交通事故で脳死、少女は27人に新たな命を贈り天使になった

登録:2016-01-27 23:59 修正:2016-01-28 06:05
故キム・ユナさん //ハンギョレ新聞社

 英語とスペイン語を勉強して航空会社の乗務員になりたいと言っていたユナさんは亡くなって天使になった。 済州市の我羅中学を卒業して、大きな夢を抱いて留学の徒についたキム・ユナさん(19)が、世界の27人に新しい生命の贈り物をして世を去った。

 2014年5月から米国アリゾナ州にあるトライシティ・クリスチャンアカデミーに留学中だったキムさんは21日、交通事故に遭った。 大学生の従姉妹が運転する車が交差点で猛スピードの加害車両と衝突した。従姉妹と一緒に留学生活を送っていた妹(17)はエアバックが作動して脚を骨折した。 しかし後部座席に乗っていたキムさんは3日後の24日午前2時43分に脳死判定を受けた。

 キムさんの両親、キム・ジェバク氏(50、リプリーの奇妙な博物館<Ripley's Believe it or Not>代表)とイ・ソンギョンさん(45)夫婦は、手術中に助かる見込みがなく医療スタッフが出てきたという話を聞いて飛行機に乗り込んだ。 イさんは機内で見た臓器提供関連記事が頭の中を駆け巡った。 敬虔なカトリック信者のイさんは「臓器提供を通じて生まれ変わるようにすればユナも復活するのではないか」と考えた。 同じ信者であるキムさんの父親が先に臓器提供の話を切り出し、二人は提供に同意した。

 26日、キムさんの心臓などの臓器は7人の患者に移植された。皮膚などの人体組織は20人に寄贈された。

 キムさんの事故の知らせを聞いた我羅中学出身の友人のフェイスブックには、彼女を追慕する文が続々と寄せられた。 ある男子生徒(19、高2)は「本当に優しい子だった。米国でこういう事故に遭って、他の生命を生かしたと言うけど今でも信じられない」と話した。 キムさんの叔母であるイ・スジョンさん(42)は「天使になるのだと思います」として喉をつまらせた。

 キムさんの家族は米国現地で火葬を済ませ、来月6日に済州市のある聖堂で知人と友人が参加した中で葬儀ミサを行うことにした。

済州/ホ・ホジュン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/728071.html 韓国語原文入力:2016-01-27 14:10
訳J.S(1054字)