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グーグル‘Windowのない世の中’開くか

登録:2009-07-10 17:30

原文入力:2009-07-09午後07:42:57
新しいOS‘クロム’で 97.1% MS-Window市場に挑戦
ブーティング時間短縮・保安機能強化…来年下半期発売
* Window:マイクロソフト製OS

キム・スンベ記者

←OS市場占有率現況

グーグルが新しいコンピュータOS発売計画を7日夜(現地時間)公式発表し、マイクロソフト(MS)のWindow牙城に挑戦状を投げた。

インターネット検索市場の1人者グーグルはこの日Linuxに基づいた‘グーグル クロム OS’を来年下半期に発売すると明らかにした。一般PCにも装着できるが、ミニ ノートブックであるネットブックにまず装着する計画だ。エリック・シュミット グーグル最高経営者は8日「全く新しい領域の開拓」としながら新しいオンライン アプリケーション市場を創り出すと明らかにした。グーグルはクロム OSがコンピュータ ブーティング時間を減らし、コンピュータをつければ数秒でインターネットに接続することができると説明した。またEメールなどの使用も容易になり、コンピュータ保安機能も強化されると明らかにした。Linuxのようにソースも公開する計画だ。

この間OS市場は難攻不落のマイクロソフトの牙城だった。WindowはOS市場の97.1%を占めている。Mac OSとLinuxの市場占有率は各々2.3%と0.6%に止まる。また全体事務用コンピュータ プログラムの70%以上がWindowと連動している。このために<ウォールストリートジャーナル>は9日「確実な需要が保障されたのでもなくグーグルの主要収益モデルであるオンライン検索広告市場にも被害を与えかねない危険な戦略だ」と評価した。実際に昨年グーグルが発売したクロム ブラウザーも市場占有率が1.8%に止まっている。

だがグーグルはマイクロソフトがウェブ ブラウザーのインターネット エクスプローラでのグーグル検索バー利用を困難にし、自らの検索サービスなどに特典を与えることを憂慮してきた。またグーグルは最近、全体売上の90%を占める検索広告市場の売上が減り、利用者らがグーグル OSを通じてインターネットに接続している時間を増やすことにより検索広告市場を拡大するという計算もしていると<ブルームバーグニュース>などは分析した。

グーグル クロム OSの成功可否はコンピュータ・メーカーとどれほど成功的に協力関係を結べるかにかかっている。OSは大部分コンピュータ出庫時に基本装着されるためだ。現在グーグルはヒューレット パッカード,エイサーなどコンピュータ・メーカーと交渉を行っている。グーグルがクロム OSをコンピュータ製作会社に無償で提供すればコンピュータ価格が引き下げられる可能性も考えられている。現在マイクロソフト社はWindow XP装着にコンピュータ1台当り約20~40ドル、Window vistaは約150ドルを受けていると<ロイター>通信が伝えた。マイクロソフトは今年10月頃‘Window 7’を出し、クロム OS流行の遮断に出る。<ファイナンシャルタイムズ>は「Window独占時代の幕を下ろす開始でありうる」としつつも「クロム OSが市場で確固たる踏み台を用意するにはブラウザー市場と同様に難しい競争をむかえることになるだろう」と展望した。

キム・スンベ記者marcos@hani.co.kr

原文:https://www.hani.co.kr/arti/science/internet/364945.html 訳J.S