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チョン・ソングァン, 疑惑を拡大するだけの‘気まずい弁明’

登録:2009-07-09 10:08

原文入力:2009-07-09午前07:20:43
“30年知己 家族往来多くアパート駐車場発給受ける”

キム・ナムイル記者

←チョン・ソングァン検察総長候補者が暮らしているソウル,新沙洞Hアパートの駐車管理帳簿. チョン候補者の家に登録された車両(四角形で処理された部分)として一番端の21××車両がチョン候補者が友人だと言うソク・某氏の建設業者からリース継承した車両だ。

チョン・ソングァン検察庁長候補‘不審な’高級乗用車リース

チョン・ソングァン(52)検察総長候補者の高級乗用車リースを巡る疑惑について検察が8日積極的な解明に出た。だが13日に予定された検察総長人事聴聞会を準備する野党は「不適切な取引に対する苦しい解明」としながら関連資料収集に出るなど‘大勝負’に意気込みを見せている。

■検察の解明
チョ・ウンソク大検察庁スポークスマンはこの日「(問題になった)ジェネシスはチョン候補者と30年にわたって親交のあるソク・某氏が会社名義でリースし昨年5月に除隊したソク氏の子息が使っていた車両」として「ソク氏が5月26日子息を米国に留学させた後、6月13~14日頃に会った席でリース継承を提案してきてそのようにした」と説明した。

継承契約をする前の2008年からチョン候補者のアパート駐車管理台帳に該当車両が登録されていた事実に対しては「京畿,広州市に住むソク氏の子息がソウルにくればチョン候補者の家で宿泊する場合が多くどうせならということで駐車証の発給を受けてあげたもの」と言った。また継承契約書類に契約日欄が空いているのは「該当書類を要請した時点が継承契約審査段階だったために確定日時が抜けただけで、わざわざ削除したものではない」と明らかにした。

検察はチョン候補者が先月12日午前、ジェネシス新車を買おうと契約書まで書き、その後ソク氏の社用車を継承することにして契約を取り消したと説明した。チョン候補者が当初契約した車はリース継承車両と仕様が同じジェネシス3.8VIP-PACKだった。ジェネシスの中で最高級のこの車の価格は5800万ウォン余りだ。チョ スポークスマンは「(巷間の疑惑のように)ソク氏からその車を無償で借りて使ったとすればあえてその時点で新しい車を買おうと契約までするわけがないではないか」と反論した。

■それでも残る疑問点
検察の解明にもかかわらず、父親と親しい仲とはいえ、ソク氏の息子がチョン候補者の家にいつも出入りし宿泊をしてアパートに車両登録までしたということは常識に符合しない面がある。チョン候補者が2006年に自分名義の車を処分した後、3年間‘自家用’なしに過ごしたり子供らの車を利用するなど不便を甘受したという解明にも疑問は残る。また専業主婦のチョン候補者の夫人キム・某氏が問題の車と同じ仕様の車を購入しようとしたという事実はキム氏が普段この車を運転していたためではないかという疑惑もある。

しかし検察はリース契約継承前にチョン候補者側がこの車を利用した可能性はないと強く否認した。チョン候補者のアパートの駐車場CCTVを確認できないかという要請には「権限外のことであり不可能だ」とした。野党側は「私生活侵害の恐れがあるならば該当車両が写った場面だけを編集し提出すれば良いこと」として聴聞会でこれを問い詰める態勢だ。

一方、検察の説明どおりならばチョン候補者の友人であるソク氏は会社の経費で車両をリースした後、子息に私的に使わせたことになる。見ようによっては背任と解釈されるような項目だ。ソウル中央地検長であるチョン候補者が当時こういう事実を知りながらもリース継承をしたとすれば、また別の論議の的になりうる。 <ハンギョレ>はソク氏の答弁を聞くために何回も接触を試みたが“出張中”という等の理由で連絡がつかなかった。

キム・ナムイル記者namfic@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/364707.html 訳J.S