原文入力:2009-07-09午前01:20:24
イ大統領, 外信インタビューで北韓刺激強硬発言
‘最終責任者の大統領発言として不適切’批判
ファン・ジュンボム記者,ソン・ウォンジェ記者,イ・ジョンエ記者
イ・ミョンバク大統領が7日外信インタビューを通じて以前より更に一層強硬な対北刺激性発言を吐き出した。
ヨーロッパ3ヶ国を歴訪中のイ大統領はこの日ヨーロッパの有力ニュース専門チャンネル<ユーロニュース>と行ったインタビューで「(過去政府が)去る10年間に莫大なお金を支援したが、その金が北韓社会の開放を助けるのに使われず核武装をするのに利用されたという疑惑が起きている」と話した。
国民の政府と参加政府の時になされた対北支援が核兵器開発に‘専用’されたという保守層一部の‘むやみに与えること’疑惑を大統領が直接立ち上がって公式化したものだ。去る3月30日<ファイナンシャル タイムズ>と行ったインタビューで「去る10年間、北韓をたくさん支援したにもかかわらず北韓は結果的に核兵器を作った」と明らかにしたことよりも強度が高かった。このために大統領にまかされた南北関係最終管理者としての責務に対する考慮が足りない事実上の‘南北関係放棄’宣言という批判が出ている。
イ大統領はまた‘金正日北韓国防委員長をどのように評価するか’という質問に「事実、最も閉鎖された社会の指導者」と否定的に答えた。それと共に「すべての国が開放化と国際共助を通じて発展しているのに北韓は完ぺきに閉鎖された私たちとしてはよく理解しがたい地球上の唯一の国」と付け加えた。
イ大統領は「私たちは国連制裁のような国際共助を通じて北韓が積極的に対話に応じるようにしている」とし、圧迫を通じて北韓を対話に引き出すという意志を明確にした。彼は「中国,ロシアが堅固に歩調を合わせれば北韓を対話のテーブルに呼び出すことができる」と強調した。
イ大統領の発言の後、キム・ウンヘ大統領府副報道担当者は「イ大統領の発言は既に維持してきた対北政策基調と変わることがない」として「ただし北韓を非核化交渉テーブルに引き出すのは難しいことや不可能ではないと話した点に照らしてみる時、より柔軟で弾力的な対北政策基調が維持されること」としながら波紋縮小に出た。
しかし金剛山観光など北に金が行く南北協力事業は進展させないという現政権の内心を大統領が直接表わしたものではないかという指摘が多い。キム・ヨンチョル ハンギョレ平和研究所長は「保守的扇動を目的にした‘むやみに与えること’論を大統領が公式化したことで今まで出てきた対北発言中で最悪」と評価した。パク・チウォン民主党議員は「金大中,盧武鉉政府で人道的支援を行い商業ベースで取り引きされたことが核開発費用に使われたとすれば1994年金泳三政府の時に北韓が行った核開発とミサイル発射はどのように説明するのか」と問い直した。参加政府で統一部長官を務めたチョン・ドンヨン議員は「去る10年間、政府次元で北韓に現金を与えた事実はなく、砂や鉱物,労働力など貿易決済が大部分だった」として「(イ大統領の発言は)貿易もしないというような南北交流協力廃棄宣言」と批判した。
大統領がいつかは対話相手になりえる北韓最高指導者を刺激する言及を直接行ったことも不適切だったという批判が出ている。安保分野の前職高位当局者は「すでにイ政府が行動で示している南北関係無視基調を大統領が言葉で確認したに過ぎない」としつつも「参謀らと調整もできていないようなメッセージが最終責任者の大統領の口を通じて出てくる状況にうんざりする」と話した。ワルシャワ/ファン・ジュンボム,ソン・ウォンジェ,イ・ジョンエ記者jaybee@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/bluehouse/364686.html 訳J.S