原文入力:2009-07-05午後06:31:06
堰を設置すれば芙蓉臺~萬松亭 き損憂慮 高まる
市民団体 集団対応…現場調査団も派遣
パク・ヨンニュル記者
←安東市民連帯チェ・ユンファン執行委員長が‘4大河川事業’により河回堰が作られる安東,河回村,萬松亭前の砂場から川の向こう側の芙蓉臺側を示している。
“一言で間抜けなことです。”
去る2日慶北,安東市,河回村の松林である萬松亭付近で家族と共に休暇を楽しんでいたキム・ボムシン(36・仁川市,富平区)氏は萬松亭と芙蓉臺の間の洛東江を横切る堰を作るという国土海洋部の計画にあきれてみせた。キム氏は「私たちは子孫にこの美しい自然と文化遺産を原形のまま譲らなければならない義務がある」と話した。
住民たちの心配も深まっている。村の入り口で会ったある70代の住民は「ここに堰を積んで村に水でも入ったらどうするのか」と心配した後、「数十年間、洪水騒ぎの一度もなく暮らしてきたのに、河回村をそのままにして置いて欲しい」として舌を打った。
国土部は世界文化遺産登載を控えている河回村,芙蓉臺絶壁から萬松亭までに幅200~300m,高さ3mの河回堰を設置する計画だ。芙蓉臺は河回村の向かい側の景観がとび抜けて良い絶壁で、萬松亭は河回村の洛東江沿いの松林で天然記念物だ。河回堰は水量を確保し慶北道庁移転と連係した観光・レジャー空間を作るということが主目的だ。下流に7km離れた洛東江本流にもクダム堰を設置する予定だ。慶北道は「河回堰とクダム堰はゴムで作り、梅雨時は簡単に水路を開け普段でも水量が一定程度以上になれば堰を越えて行く上に、白砂浜も一部を開けておくので河回村の浸水危険はない」と説明した。
この日訪ねて行った芙蓉臺-萬松亭堰設置予定地付近には数十m幅の銀色の白砂浜が広がっていた。堰を設置し水量が多くなれば白砂浜が一部浸るのはもちろん、景観が毀損される可能性が高く見えた。この地域の市民・環境団体らは「一度毀損されれば元に戻すことはできない」として自然災害まで心配した。
この日共に河回村を訪ねた安東市民連帯チェ・ユンファン執行委員長は「堰の設置は河回村を災害危険に露出させ、ユネスコ世界文化遺産登載まで難しくするだろう」と警告した。実際に2004年世界文化遺産に登載されたドイツ,ドレスデンのエルベ渓谷は最近新しい橋が設置され自然景観き損という理由でその地位が剥奪された。
‘安東文化の森を守る人々’会員チェ・ミスク氏は「数千数万年の間に自然に形成された河回村の水の流れ自体が巨大な歴史であり自然遺産」としながら「こちらに堰を作るということが誰の発想なのか、まったく理解することができない」と悔しさを爆発させた。ユ・ワングン河回村保存会事務局長は「政府が無理に推進するならば、当然住民たちはじっとしていないだろう」と話した。
安東市民たちの堰設置反対活動も始まった。来る8日、安東地域の15ヶ市民社会団体が参加した安東市民連帯会議は会議を開き、河回堰設置に対する対応方針を決める予定だ。また大邱環境運動連合など大邱地域の環境団体も早ければ今週中に調査団を設け現場調査を始める方針だ。
安東/文・写真パク・ヨンニュル記者ylpak@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/area/364019.html 訳J.S