#2018年、40代のK氏は不慮の事故で片腕を失い人工義手をしている。 彼は交通事故後、10ウォン玉と50ウォン玉の質感を区分する超能力を獲得した。おかげで彼は一般人と競うニセ札鑑別大会に出場し1等を獲得した。
韓国の研究陣が人間より触感が優れたロボットセンサーを開発し、このような想像が遠くない将来に現実化する見込みだ。 韓国標準科学研究院質量力センターのキム・ミンソク責任研究員研究チームは4日、「人の手のように粗さ、摩擦力、温度、強度の情報を得てどの物質かを判別できるロボット触覚センサーを開発した」と明らかにした。
人間はカップや木などに触れば質感や温度などの情報をまとめて得て、それまでに脳が保存している情報と比較してどの物質であるかを判断する。 物に触った時、ザラザラしているか、なめらかなのかは皮膚の振動で区分される。 触覚センサーは人の指紋に似た突起で微細な振動を感知して粗さを判断する。
摩擦力も触感を左右する要因となる。 ガラスの表面が紙やすりより摩擦力が大きいこともある。触覚センサーには力センサーが内蔵されている。 水平と垂直方向の力を同時に測定し、摩擦力と強度を計算する。 私たちがペットボトルをつぶさずに落とさないのは、摩擦力と強度を感知して適当な力を制御するためだ。 触覚センサーの外側には温度を感知する超薄膜の導線が付着している。 熱が速く伝わる金属は冷たく感じられ、熱伝導度が低い綿は暖かく感じる。 ロボットは温度センサーで熱伝導度を測定し事物の性質を把握する。
研究チームが繊維・木・プラスチックなど25種類の物質をロボット触覚センサーに判別させたところ98%を正確に判別できた。 男女の大学生30人に目隠しして物質を区分させた時の正確度75%よりはるかに高かった。 大学生たちはジーンズのブルージーンズとブラックジーンズ、スマートフォンの保護フィルムと保護ケースを質感で区別出来なかった反面、触覚センサーは正確に判別した。 外国でも人工触覚センサーの研究が活発に行われているが、標準科学院の研究チームのように種々の触覚情報を同時に測定して判別するセンサーを開発した事例はなかった。 キム・ミンソク責任研究員は「ロボット触覚センサーは人間の触覚を持つヒューマノイドロボットの開発や偽造品鑑別、化粧品効果測定などに使われることが期待される」と話した。