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現代・起亜車 独・寡占無限疾走…消費者 ‘カモ’になるかも

登録:2009-07-03 22:51

原文入力:2009-07-03午後04:02:51
金融危機後、内需占有率 70%台→85% 急増
マーケティング・価格など消費者権益 侵害 副作用憂慮

イ・ヒョンソプ記者

現代・起亜車が国内自動車市場に占める比率が85%水準に高まり、寡占深化にともなう副作用論難が大きくなっている。
6月の自動車内需販売実績を見れば、全体内需販売14万2577台中、現代車と起亜車が各々7万4685台,4万6006台を販売し、全体の84.7%を占めた。現代・起亜車が占有率84%を越えたことは初めての出来事だ。今年前半期占有率も82.1%に達する。

現代車が起亜車を取得した初年度の1999年の占有率は72.2%であり、その後10年間70%台序盤程度を維持してきた。ところが昨年末の金融危機後、現代・起亜車側に急激に集中する現象が起き始めた。現代・起亜車は月基準で昨年末占有率80%台を初めて越えた。一部専門家たちは90%水準に行くこともありうると予測した。これに対して現代・起亜車関係者は「競争会社らが停滞したために私たちの占有率が上がっているということだけ」と話した。GM大宇の占有率は2007年12.8%から今年前半期7.3%に落ち、双龍車は同期間に6.1%から1.6%に墜落した。

現代・起亜車の寡占的地位が強化され消費者らの権益を害し、進んで現代・起亜車の競争力掠め取りができるという憂慮が大きくなっている。キム・ピルス教授(大林大自動車工学科)は「そうでなくとも自動車市場の独占の副作用と外国顧客との差別に苦痛を受けてきた国内消費者の権益がさらに侵害される憂慮が大きい」と話した。

国内消費者らが挙げる代表的な権益侵害は、現代車の差別的なマーケティングとアフターサービス政策だ。現代車は米国では購買者が失職すれば割賦金を代わりに払う‘アシュアランス プラス’政策を施行中で、今月からは2ヶ月間に新車を購入する顧客全員にガソリン価格の一部を支援する‘アシュアランス ガス ロック’プログラムまで運用する。だが国内ではそのような政策を導入する意志が全くない。また北米市場ではすべての車種で駆動系10年10万マイル(16万km)を保証しているが、国内市場では普通5年10万km保障に止まる。また米国ではカーテンエアーバックなど安全装置が基本で装着されるが、国内では最高使用の車を選択してやっとオプションとして装着することができる。

強力な価格決定力に支えられて取ってきた価格政策も口端に上がり降りしている。アバンテは1999年の価格が752万~975万ウォンであったが、1日発売した2010年型は1337万~1897万ウォンであり10年間でほとんど二倍に上がった。ハン・サンギ自動車コラムニストが調査した結果、昨年の国産車平均価格は1868万ウォンで、2000年の1273万ウォンより46.7%も上がった。反面、昨年米国労働統計局の統計によれば米国での自動車価格は10年間に平均6.6%下落した。ハン氏は「毎年大きく変わってもいない新モデルを出し、50万~200万ウォン内外ずつ価格を上げるのが慣行のように固まっている」と話した。

現代車関係者は「国内と海外の保証範囲が違うのは、2市場の消費者間で車両を利用する形態が違うため」として「各国別に消費者特性に合うマーケティングを繰り広げていると理解してほしい」と話した。値上げについても「新しい機能が追加され原材料価格などが着実に上がっている分を車両価格に反映した結果」と話した。

イ・ヒョンソプ記者sublee@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/economy/car/363689.html 訳J.S