原文入力:2009-07-01午後07:49:12
施行3時間50分前に‘延期’…技術的欠陥の可能性
学校など設置継続…世論意識‘暫定措置’分析も
ユ・ガンムン記者
中国内で販売される個人用PCにウェブ フィルタリング ソフトウェア‘クリーンダム’を義務的に装着するようにした中国政府の措置が施行3時間50分前に電撃延期された。
中国政府が日程まで決め打ちして推進した政策が終盤に延期になることは非常に異例的だ。クリーンダム装着義務化はこの間、国内外でインターネットを統制するための措置という批判を受けてきた。
中国工業情報化部は30日夕8時10分頃、声明を出し「一部コンピュータ製造業者らがクリーンダムを大量搭載するには時間と準備が不足していると明らかにした」として「こういう現実的状況を考慮してクリーンダム装着を遅らせられるようにした」と明らかにした。この声明は官営<新華社通信>を通じて報道される形式を取った。
中国政府の今回の措置は国内外でクリーンダムに対する否定的世論が降り注ぐ状況に由来する。中国政府はクリーンダムが青少年をインターネット上の暴力とわいせつから保護するためのものだと説明したが、多くのネチズンらはインターネット検閲と私生活侵害の可能性などを提起し撤回を要求していた。
米国とヨーロッパ連合(EU)もクリーンダムに憂慮を表明し、中国政府を圧迫した。ゲリーラーク米国商務長官とローン カーク貿易代表部代表は去る24日中国政府に書簡を送り「クリーンダム搭載義務化は世界貿易機構規定に違反すること」として憂慮を表明した。
ヨーロッパ連合執行委も去る26日「インターネットをフィルタリングしようとする中国の措置を絶対に容認できない」と警告した。
情報技術専門家たちはクリーンダムの技術的な問題と著作権侵害の可能性を提起した。米国ミシガン大のコンピュータ専門家たちはあるインタビューで「クリーンダムがインターネット保安の弱点を深刻に露出させることが明らかになった」と指摘した。米国のソフトウェア業者であるソリッド オークはクリーンダムに適用されたソフトウェアが自社の技術を利用したものと主張して出た。
中国政府はクリーンダム装着の義務化施行を延期すると明らかにし、いつまでと期間を定めなかった。これに伴い、今回の措置が事実上クリーンダム政策の撤回を意味するという分析も出てきている。
しかし中国政府がクリーンダムを装着したコンピュータ販売を支援し、学校とインターネットカフェに対する設置を継続すると明らかにして今回の措置が技術的問題と世論を勘案した暫定措置に過ぎないという指摘も侮れない。
中国のネチズンらは今回の措置を喜びながらも警戒心を緩めずにいる。あるブロガーは「今回の措置は世論の勝利」としながらも「しかし歓呼するにはまだ早い」と話した。
クリーンダム反対運動を広げてきた前衛芸術街アイウェイウェイも「今回の措置はクリーンダム反対熱気を冷やすための措置に過ぎない」として継続的な抵抗を念押した。
北京/ユ・ガンムン特派員moon@hani.co.kr
原文: 訳J.S