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4大河川事業後‘漢江も水質悪化’

登録:2009-07-02 10:16

原文入力:2009-07-01午後10:43:44
環境科学院 予測結果 9ヶ所中 4ヶ所 BOD↑
金剛・栄山江 一部区間でも同様な現象

キム・ジョンス記者

←4大河川事業前後 南漢江水質変化

4大河川再生事業完了後、洛東江の相当な区間で水質がむしろ悪くなると予測されたことに続き、漢江の区間でも水質が悪化したり従来どおりであると予測された事実があらわれた。錦江と栄山江の一部区間でも同様な現象が現れると分析され、‘水質改善’という政府の4大河川事業の名分がより一層色あせることになった。

1日、国立環境科学院が去る5月に完了した‘4大河川再生事業にともなう水質予測’結果資料によれば南漢江で目標水質がすでに達成された測定地点3ヶ所を除く9ヶ所の2012年生物化学的酸素要求量(BOD)数値は2006年に比べ4ヶ所で0.8~1.3ppmが改善され、5ヶ所では0.1ppmずつ微細に良くなるものと現れた。この予測結果は環境部を経て国土海洋部に伝えられ、4大河川事業のための各河川整備基本計画の事前環境性検討書などに使われた。

だが<ハンギョレ>がこういう2012年予測値を環境部が水環境情報システムに登録している2008年実測水質資料と比較してみると、改善効果は微小だった。(表参照)

南漢江下流の代表的測定地点である‘江上’(京畿,楊平郡,江上面,楊平橋下)の生物化学的酸素要求量が1.6ppmから1.7ppmに悪くなるなど計4ヶ所で水質が悪化し1ヶ所は変化がないものと予測された。特に首都圏住民の上水源である八堂ダムも総燐(T-P)数値が0.043ppmから0.046ppmに悪くなると現れた。

2007年実測分と比べれば、忠州ダム下流の代表的測定地点である‘原州’(江原,原州市,富論面,南漢江大橋下)の生物化学的酸素要求量が0.9ppmから1.2ppmに悪化するなど測定地点9ヶ所中3ヶ所で水質が悪化し、2ヶ所は変わらないと予測された。

錦江でも測定地点9ヶ所の中で3ヶ所で総燐の2012年予測分が2008年より高く出てきた。栄山江では‘栄山江河口堰’測定地点の総燐数値が2008年より高くなると予測された。

国立環境科学院の分析は水質予測に広く使われる‘3次元動的水利・水質モデル’(EFDC)と‘流域モデル’(SWAT)に堰設置と浚渫など4大河川事業の内容,河川流域の汚染源現況と流量情報,環境部の水質改善対策効果などを入力しコンピュータで分析する方式でなされた。

国会環境労働委員会のホン・ヒドク民主労働党議員は「政府は嘘と秘密で綴られた4大河川事業を直ちに中断し国会と市民社会から検証を受けなければならない」と指摘した。

キム・ジョンス記者jsk21@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/363411.html 訳J.S