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死亡 5万9215人…米,傷ついただけでイラク軍撤収 開始

登録:2009-07-01 13:12

原文入力:2009-07-01午前01:59:00
都市地域から撤収終了…一日平均26人死亡
大量殺傷武器を口実に大量殺傷だけ犯した勘定

チョ・イルジュン記者

←イラク駐留米軍の都市地域軍撤収期限の30日、バクバのある米軍基地で1人の米軍兵士が部隊移転のために箱を移している。 バクバ/ロイター連合

イラク駐留米軍が30日、イラク内主要都市から撤収し軍撤収日程の第一歩を終えた。2003年3月‘大量破壊武器の除去’を口実にしてイラクを侵攻して6年3ヶ月ぶりだ。イラク政府はこの日を‘主権の日’と名付け公休日に指定し、バクダッドでは多くの市民がファンファーレを鳴らし踊って歓呼するなど祭りの雰囲気に包まれた。

イラクはこの日、米軍から都市地域に対する治安権を公式に譲り受けたと<AP>等外信が伝えた。今年6月末までイラク都市地域の兵力を地方へ移すようにした両国間安保協定にともなう措置だ。サディク アルリカビ総理室首席補佐官は「イラク安保のためにすべての犠牲を甘受した米軍がすべての都市から撤収した」として「イラク人は主権の回復を祝う」と話した。

今回の撤収は米軍が実際にイラクから去るのではなく、都市地域から地方に移していくだけであるがその象徴的意味は非常に大きい。ヌリ,アルマリキ総理は「米軍の都市地域駐留期間終了はイラクの転換点」と評価した。クリストファー・ヒル イラク駐在米国大使も「来年まではイラク米軍の兵力縮小がないだろうが、今回の都市地域軍撤収は一つの道しるべ」と話したと<ニューヨークタイムズ>が30日報道した。

←イラク米軍撤収および主要政治日程

イラク主要都市では前日夜から沸きかえる祝いの雰囲気と緊張した警戒感が交差した。バグダッドでは爆弾の代わりに派手な爆竹が夜空を彩り、数千名の市民が公園に駆せ参じた。イラク国旗と花で覆われた軍用車両と兵士たちの行進も続いた。反面イラク治安当局はすべての軍警の外出を取り消し、最高水準の警戒態勢を維持した。<アルジャジーラ>通信は「イラク保安軍が検問所を増やし、すべてのバイクの運行を禁止し、市民には人々が混雑する所に行くなと頼んだ」と伝えた。

イラクでは最近テロ攻撃が急増し治安不安感が大きくなっている。去る23日バグダッドの一市場では爆弾テロ攻撃で72人が亡くなり、130人余りが負傷した。先立って20日にはキルクークで車両爆弾テロで82人が死亡するなど最近10日間に爆弾テロで160人余りが命を失った。

一方、イラク戦死傷者集計民間サイトのアイカジュアルティによればイラク戦開始以後6月末現在、連合軍は4635人(米軍4317人),イラク人は5万4580人(民間人4万5479人)が亡くなった。

チョ・イルジュン記者iljun@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/363206.html 訳J.S